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0・発想とは
  発想とは、言ってしまえば思いつきです。
  人はあまりにも自然に行いすぎてその為の手順、
 手法など気にしていません。
  しかし、企画を立てているとき、よく、人は、
 行き詰まります。
  企画が行き詰まるということは、その人の独自
 の発想方法では解決できない事柄が起こっている
 証拠です。そんな時、他の手順で発想することで、
 行き詰まりを解決した後、その人独自の発想方法
 にもどすして再検討、つまり、もう一度、企画に
 ついて、発想してみるのは、とても有効です。
  発想とは、企画したことが実行されるまで続け
 られるべきものですので、発想を手順化すること
 は有る意味、必要なナレッジなのだろうと思いま
 す。
 

1・記録を残せる環境を整える。
  なにかを発想するときは、思い浮かんだものが
 すぐに記録に残せる状況にしておきます。
  基本的には筆記用具(ペンとメモ紙)で十分で
 す。
  他にパソコン、録音機能の有るラジオテープ、
 スキャナー、カメラ、ビデオなど、その人のスタ
 イルに合った形で記録を残せる環境を作ります。
  記録しないと、せっかく、発想したものなのに、
 忘れてしまって、いざというときに、使えないと
 いう最悪の事態を避けるためです。

2・発想単位を決めておく
  別に決めておかなくても良いのですが、決めて
 おくと発想が楽です。ただ、思い浮かんだものは
  決めておいた単位でなくても記録できるように
 しておきましょう。
  とりあえず、下記のような単位にしておくと、
 発想は楽です。

 a)イメージするシーン
 b)発端(演繹)
 c)結末(帰納)
 d)単語
 e)台詞
 f)フレーズ

3.言語発想・イメージ発想
  一言に発想といっても、右脳的発想(イメージ発想)、
 左脳的発想(言語発想)と分けられます。
  こればかりは、個人差があるので、どちらが良いとは
 いえませんが、自分はどちらが良いか知っておくことは、
 今後の発想する効率を良くするために必要です。

 a)言語発想
  言葉で発想する単位発想する。
  小説のような形でまとめる。

 b)イメージ発想
  あるシーン、画像単位で発想する。
  映画・コミックのような形でまとめる

 ※a,b得意な方で発想をまとめていった方が良いが、
  言語発想であっても、最終的には、映像化、イラスト
  化しなければいけないし、その逆にイメージ発想であ
  っても、最終的には言語化しなければいけません。
  とりあえず、自分のあったスタイルで発想するという
  程度に考えておいてください。

4・キーワードからの発想
  とにかく思い浮かべたキーワードから発想する。
 とりあえず、思い浮かんだ単位を何かの形で記録して置
 きます。
  その記録を元にキーワードを思い浮かべ、それに関連
 する連想する発想単位を記録していきます。

 a)辞書を利用する。
 b)画集、写真集を利用する
 c)具体的なシーンで発想する
 d)地図を見て発想する
 e)対立構図を作って発想する。

 a)辞書を利用する。
  言語発送の場合は、辞書を利用するのも一つの手段で
 す。単語からの発想であれば、国語辞典、類語辞典、反
 対語辞典などを用意し、キーワードをもとに関連する単
 語を集めて行きます。


 b)画集、写真集を利用する
  イメージ発想の場合は、自分の好きなイラスト、写真
 集から、お気に入りのものを選びます。
  お気に入りのイラスト、写真のページに付箋を貼って
 も良いでしょうし、可能であればコピーをとってまとめ
 ておきます。
  ここで、著作権など気にされる方もいらっしゃいます
 が著作権は著作者の表現方法を保護する法律である上に
 大抵は民事裁判にしかなりません。
  つまり、著作者に金額的な被害(表現内容の曲解させ
 る引用、精神的苦痛を含む)を与えなければ著作権を侵
 害したことになりません。
  自分で購入して、企画発想の資料として使う分には問
 題ありません。
  もちろん、それら資料をHP公の場に公表することは
 著作権の侵害になるケースがあるので、あくまで個人資
 料であり、公開するのは、企画者の表現するものに限り
 ます。

 c)具体的なシーンで発想する
  言語発送であれば、小説など、イメージ発送であれば
 映画やコミックなどで、お気に入りの具体的なシーンを
 記録(記憶)しそれらシーンから発想する方法です。
  上記のように具体的な、小説、映画やコミックが無く
 ても発想できる方なら、とにかく頭に浮かんだシーンを
 記憶し、それを思い出せるようなメモを残し、記録して
 起きます。

 d)地図を見て発想する
  地図といっても、世界地図など地理的な地図もいいの
 ですが、観光地にあるイラストマップや架空世界の地図
 でも、駅やデパートなどの地図をみて発想する方法です。
  もしここで何か事件が起こるとしたら?
  登場人物はどのように動くだろうか?
  どんな人がいるだろうか?
  自分だったらどんな風に移動する?
  など、地図を見て発想し、それを記録していきます。

 e)対立構図を作って発想する。
  実際にあるテレビドラマの人間関係図を作ったり、雑
 誌にあるものを利用するのも良いかと思いますが、この
 手法でベストだと思われるのは、歴史の人物関係図の利
 用です。
  現実に存在した歴史にある人間関係は、社会の縮図で
 ある事が多く、説得力もあります。
  これは筆者の経験上ですが、実在する歴史の人間関係
 図は歴史を調べることでその人物のキャラクターが分か
 り、想像力を刺激します。
  そうして、対立構図から連想する事件、会話、イベン
 トらを記録します。
  言語発想であれば、イベントを箇条書きにすればよい
 でしょうし、イメージ発想であればシーンで記録すれば
 良いでしょう。

  上記の発想法で、できるもの、得意なものを選択して、
 記録を残します。
  この記録をデータ。といいます。

 そうして集められたデータを情報化します。

  情報化とは、データをまとめることで、必要なデータを
 組み合わせることでデータを情報化します。

 たとえば、無数の単語があります。
 この単語がデータです。
 このデータを必要なものだけ選択し、組み合わせると文が
 出来上がります。
  これが情報化です。
  この情報を組み合わせる。つまり、文章にするのが、情
 報の知識化となります。

  ここでは、さまざまな発想する方法(情報)をまとめる
 ことで、アイディア発想方法の知識(ナレッジ)を紹介し
 ました。