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呟き尾形のフロイトの精神分析
 第1回 精神分析とは

 

 精神分析とは、神経症の病因と治療法に関する理論、ならびにそれに基づく精神構造一般についての理論体系のことです。
 精神分析のはじまりは、20世紀はじめのころ、ジークムント・フロイト(Sigmund Freud, 1856〜1939)によって創始されました。
 精神分析は、人間のこころが意識的なこころと無意識的なこころの両方から成り立っているという考えを基礎にしています。

 このとき、こころと一言でいっても、あくまで人間のこころを研究対象とします。
 これは、一般に、「当たり前」と思われるかもしれませんが、心理学の中には、動物の研究によって得られた結果を人間に当てはめるものもあります。
 特に有名なものでは、条件反射で有名なパブロフの犬です。
 既に、ご存知かもしれませんが、パブロフの犬の実験の内容は下記のようなものです。
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 まず、犬を狭い部屋に閉じ込めます。
 次に、犬にメトロノームを聞かせます。当然、犬はそのメトロノームの音に耳をそばだたせます。
 次にエサを与えます。すると犬は食べながら唾液を出します。

 この上記の条件を、何度も繰り返します。
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 この実験の結果、やがて犬はメトロノームの音を聞いただけで『エサが貰える』と判断し、唾液を出すようになった。
 という結果が得られ、ある条件によって、特定の反応があらわれる。
 という、条件反射が発見されました。

 これは、人間にも適応されました。たしかに、日本人であれば、大抵は梅干を見ただけで唾液が出るものです。

 上記ような「行動主義心理学」は、人間も動物の一種であるという思想が根底にあります。

 精神分析は、これに対して、あくまで人間と動物は別の存在であり、人間そのものを観察、研究することによって、人間のこころを知ろうとする学問であるということがいえます。

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