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呟き尾形のフロイトの精神分析
 第6回 こころの病とはどのようなものか?

 

 

呟き尾形のフロイトの精神分析
 第6回 

こころの病とはどのようなものか?

 人間のこころは、本能の代替であるものの、本能の根拠となる自然のような、存在の根拠がありません。
 そのため、こころは時として、さまざまな原因で、こころの病がしょうじることがあります。
 こころの病とは、広義の意味と、狭義の意味があります。
 狭義の意味のこころの病は、日常生活を送る上で困難になる現象をいいます。
 狭義の意味での心の病とは、大きく分けて、神経症、精神病、境界例があります。
 神経症の代表的なものは、ヒステリーや、恐怖症などがあります。
 ヒステリーは、心の葛藤が失声や手足の激痛などの症状になって現れます。
 恐怖症は、特定のものや状況に耐えがたい恐怖を感じます。対人恐怖症や高所恐怖症などがあります。
 強迫神経症は、ある考えや、行動が意志に反して繰り返しに起きてしまう症状です。
 神経症は、症状が発生する特定の条件がなければ、他者とのコミュニケーションが取れるため、話しながら治療を行うことができます。
 精神病とは、統合失調症やそううつ病を指し、他者とのコミュニケーションが難しいことが多いようです。
 統合失調症は、感情の平凡化、幻覚、幻聴、妄想、自閉、意欲の低下などの症状が見られます。
 そううつ病は、気分が高ぶって抑制できない、いわゆるそう状態と、絶望感や不安に襲われ気分が落ち込むうつ状態が交互に繰り返される症状です。
 上記の神経症でも、精神病のどちらでもない、ないし、両方の要素を含んでいるものは、境界例といいます。
 これは、フロイトの時代には、まだ存在していない(確認されていない?)ものだったそうですが、後に、認められるものでした。
 境界例の一例として、相手を理想化し、好きになったかと思うと、些細な事で嫌いになり、激怒したり、思い通りにならないと激しい絶望感に襲われ自傷行為を起こすなどが上げられます。
 一方、広義の意味での、こころの病とは、すべての人間が抱えているということが言い得ます。
 これは、現代人が何らかの形で、心的なストレスがあり、いわゆる人生の悩みを抱えているということがいいえ得るわけです。
 
 
 

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