呟き尾形のフロイトの精神分析
第7回
精神分析とはどのような学問か
フロイトの精神分析において、心という現象は本能が壊れたために生じたものだと考えられている。
しかし、人間以外の動物に心があるように感じる事もあるのではないという意見もあるだろう。
これについては、フロイトの精神分析においては、あくまで心という現象のアナロジー(類推)であり、人間が動物に対して心を動物に投影していると考えられています。
また、人間は、動物だけにとどまらず、植物や岩、雲にも心の存在を感じる事があります。
こうした、人間独自のものであるこころの仕組みとはたらきを解明しようとするのが心理学である。
心理学にはいくつか種類があります。
行動主義心理学
認知心理学
発達心理学
社会心理学
生態心理学
などです。
精神分析も心理学の一つの分野ではあるが、ほかの心理学と大きく異なる点があります
それは、無意識を前提に考える点です。
そして、無意識を前提に、無意識を意識の関係を考察するのが、精神分析の特徴だといえます。
これは、意識は無意識の影響をうけるという考えです。
その上で、無意識の中では、反発したり、融合したり、一方が他方を押さえ込むなどすると、精神分析では考えます。
また、精神分析は「臨床の知」を重視します。
臨床の知とは、観察対象である患者と医師の対話から得た知です。
そして、その知を、文学や哲学などの既存の知を利用して理論を構築するのが精神分析だといえるでしょう。
つまり、精神分析とは、こころの病の治療であると同時に、治療によって得られた知識をもとにした理論であるということが言い得るわけです。
そして、その理論によって、人間の心のしくみとはたらきを解析しようとするのが、精神分析だといえるでしょう。
こうしたことから、精神分析は、心理学と精神医学の中間的な学問であるということも言いえます。
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