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呟き尾形のフロイトの精神分析
 第8回 心理学を学ぶ方法

 

 

心理学を学ぶ方法

 さて、フロイトの精神分析を学ぶには、フロイトの精神分析ですから、本人のフロイトの著作や論文が教科書となります。
 しかしながら、フロイト自身も指摘していることですが、教科書だけから得られる知識からは、人間の心や行動を分析したり、理解することはできません。
 精神分析を学ぶということは、言葉で心の病を治療する方法を学ぶ事を意味します。
 これは、精神分析家を目指すということにつながります。
 もちろん、実際に精神分析家を目指さなければ、フロイトの精神分析を学んではいけないというわけではありません。
 ただし、フロイトの精神分析を学ぶ上で、精神分析家になるまでの大まかな流れを知っておく事は、損はありません。
 まず、精神分析家として訓練を受けるためには、下記の2点の条件を満たす必要があります。
 1・意思や臨床心理士としての臨床経験
 2・先行期間による審査の通過です。
 その条件を満たしたあと、教育分析と指導をうけながらの分析経験をつむという訓練をうけるわけです。
 これは、人の心というものは、理論だけではなく、その場その場の情況の変化に柔軟な対処が必要であるということを意味します。
 こうした訓練をうけながら、分析経験を積み重ね、国債精神分析境界に認定されるなどして、正式な精神分析家になるわけです。
 こうした経緯には、10年ほどかかるといわれています。

 正式な精神分析家になるまでに時間と訓練を積み重ねる必要があるということは、一朝一夕で精神分析を学べるということではありません。
 また、単なる論理だけを学べばいいということではありません。
 人の心というものは、それだけ複雑であるということを意味します。
 つまり、精神分析において、重要なのは、過度の一般化は戒められるということです。
 このことについては、フロイト自身も警告しているところです。


質問、感想などは、呟き尾形のフロイトの精神分析ファイル掲示板などに書き込みしていただければ、モチベーションもあがります(笑)

 

 

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