クラウドは、肩の痛みをこらえつつ、サウザーとの間合いをつめる。
 サウザーも、クラウドの動きに合わせて、間合いをつめる。
 サウザーは剣をもっており、クラウドは素手である。
 拳銃はさっきのようにかわされる可能性があるし、いざと言うとき、自分の超能力を使うときには、むしろ邪魔なものである。
 拳銃は、あくまで飛び道具であり、すぐにでも間合いをつめれば攻撃可能な接近戦においては、むしろ不利なのだ。
 この状況で、クラウドが有利になるには、サウザーの懐にはいること。
 最初にしかけたのはクラウドだった。
 クラウドは、体を左右にふさぶるとジャブを牽制をくりだした。
 サウザーは、それを軽く受け流すと、光の剣の刀身がとたんに短くなり、それをクラウドに投げつける。
 クラウドはサウザーの予想外の動きではあったが、本能的に飛んでくる剣だったナイフをかわす。
 そして、クラウドは、拳を振り上げ反撃を繰り出した。
 しかし、クラウドの反撃は、サウザーの目論見どおりの動きだった。
 剣を投げたのは牽制でしかなかったのだ。
 光の剣はクラウドではなく、その後ろの壁に突き刺さり、その間にサウザーはもう一本のペンライトを取り出し、光の剣を創り出し、クラウドの胸を突き刺そうとする。
 だが、クラウドの拳の方がサウザーの剣よりも速かった。
 サウザーはクラウドのフックに吹き飛ばされた。
 サウザーは肩ひざを突き、すぐさま立ち上がる。
 サウザーの肩には怒りに振るえ、その屈辱に顔をゆがめていた。
「ぶっ殺す!」
「それはこっちの台詞だ」
 クラウドは静かに応えた。
 


 攻撃する(A04)

 探索者の影(シャドウシーカー)を使う(H04)

 防御する(G04)