強い。
それが、クラウドのサウザーに対する評価であった。
少なくとも、クラウドが今まで戦ってきたサイクラフトの中で最強の相手だった。
超能力、攻撃ともに、クラウドの上手をいっていた。
クラウドは、目の前の強敵にどうすれば勝てるのか・・・。
「ははは、お前・・・弱いな」
サウザーのクラウドを見下した表情で言い放つ。
「な、なんだと」
クラウドは、サウザーが挑発していることは分かりきっていた。しかし、分かっていてもなお、怒りがこみ上げてくる。
いけない。クラウドは、冷静さを取り戻すためにも、いったん防御にまわることにした。
・・・だが、それが裏目に出た。
「ふふ、かかったな」
サウザーの勝ち誇った笑みと共に、サウザーの体そのものに光が集まっていく。
それは、次第に何かの形を形成していく。
(しまった!)
クラウドが防御したことにより、相手が、強力な超能力を使う時間を与えてしまったのだ。クラウドはそれに気がつき、急いで防御の体制から攻撃に転じようとしたが、遅かった。
サウザーに集まる光はが絶頂に達し、まばゆいばかりに光ると、その光が鳳凰を形鳥、鳳凰が羽ばたく。
「食らえ! ライトブリンガー!」
光の鳳凰は、容赦なくクラウドの体を飲み込む。
だが、クラウドは、不思議と苦痛を感じなかった。ただ、光の中に包まれながら、むしろ心地よさを感じながら、そのまま意識を失っていった。
GAME OVER
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