クラウドは身構えて、サウザーの出方をみることにする。
 予想以上に、肩に受けたダメージが大きく、徐々にクラウドの体力を奪っていくようだ。
 これ以上、ダメージを受けることは、敗北を意味する。
 となれば、不用意な攻撃、超能力は危険を招く。
 そう、クラウドは判断した。
 その判断は、サウザーも同じだったようだ。
 サウザーもまた相手の出方を伺っていた。
「貴様、誰かに雇われた?」
 鋭い眼光をサウザーに向けてクラウドが問う。相手を倒すだけがクラウドの目的ではない。
 その目的をしることもクラウドの目的だ。
「答える義理は無いな」軽くあしらうサウザー。
「ふん、金で殺しをするような奴は悪人だ」とクラウド。
「警察ってのは疑うのが仕事だからな、なんとでも言えばいいさ。
 そうやって、猜疑心でおびえているがいい・・・。
 もっとも、警察といえど、サイクラフトなら、人殺しぐらいするんだろ?」
 サウザーの挑発にクラウドは眉を動かす。
(人殺し? そう言った意味では俺も同じだな・・・・いいさ、とっくに墜ちているのさ)
 クラウドは自嘲した。
「図星ってところだな」サウザーさらにクラウドを挑発する。
「弱い犬ほどよく吼える」クラウドの自嘲をやめ、目の前の敵に集中した。


 攻撃する(E04)

 探索者の影(シャドウシーカー)を使う(Q04)

 防御する(R04)