クラウドは、掌から黒く丸い野球のボールほどの大きさのエネルギー体を造り出す。
シャドーシーカー。ターゲットに対して追尾し続ける影の玉。
シャドーシーカーはクラウドによって、決定されたターゲットを認識すると、生き物が標的へ襲い掛かるような勢いで飛んでいく。
サウザーは、すばやく黒い玉を回避する。
それでもシャドーシーカー大きく弧を描きサウザーに襲い掛かる。
「ちぃ! しつこい!」
サウザーは、シャドーシーカーを回避しながらいらだたしげに吼えた。
その間に、クラウドは精神を集中させ、もう一つのシャドーシーカーを作り出している。
サウザーが回避しつつ、光の剣でシャドーシーカーを叩きつけると、光の剣はシャドーシーカーに吸い込まれるように、シャドーシーカーは光の剣に吸い込まれるように相殺した。
「いけ! シャドーシーカー!」
クラウドの叫びとともに、一撃目のシャドーシーカーよりも勢いよく、二撃目のシャドーシーカーがサウザーに襲い掛かる。
サウザーは一つ目のシャドーシーカーに集中していたこと。なにより、一撃目よりも速い、二撃目のシャドーシーカーの回避はできなかった。
「ば、ばかな・・・一撃目はおとり・・・か」
サウザーは力尽き、その場に倒れこむ。
「終わりだ」
クラウドは勝利したのだ。
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