クラウドはそういったものの、実際、今にも倒れそうな自分を自覚する。
 サウザーの超能力は光、クラウドの超能力は闇。
 超能力がぶつかり合えば相殺される。それでは今の体力では勝てる見込みはうすい。
 とはいいつつも、このむやみに攻撃するのも賢明ではない。
 クラウドは防御の体制をとる。
 サウザーはそれを見越したように、掌をクラウドに向けると、そこから5発の光の玉が浮かび上がる。
「終わりだぜ!」
 サウザーの勝利を確信した笑み。
「ちぃ」
 クラウドは右にある建物にいったん逃げ込むために飛び込む。
 超能力といえど物理的な障害物で何とか防御できるはずだ。
 しかし、サウザーはそれすらも確信していたようだ。放たれた光の玉の標的はクラウドではなく、クラウドが飛び込んだ建物だったからだ。
 クラウドは盾にされるはずの建物が崩れ落ち、クラウドはその下敷きになる。
 クラウドは相手の読みの鋭さと、自分の迂闊さを後悔しながらそのまま意識を失っていった。
 
 GAME OVER

 

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