ここまでは、クラウドに有利にことが進んでいる。
　だが、ここであせってし手を出すのは、致命的なミスにつながりかねない。
　クラウドはそう判断して、防御の体制をとり、サウザーの動きをまつことにした。
　サウザーはクラウドのわき腹にめがけて蹴り上げるが、クラウドは両手で蹴り上げられたサウザーの足をつかみ、そのまま関節技を決めようと、足を小脇に抱えようとする。
　しかし、サウザーは軸足で地面を蹴り上げつつ宙に浮いた上半身をひねりをくわえた蹴りをクラウドに加えた。
　クラウドはとっさに両手でつかんでいたサウザーの足を手放し上半身をうずくめることでサウザーの２撃目の蹴りを回避し、宙にういたサウザーは、そのままバランスを崩さずに空いた両手を地面について受身を取った瞬間、クラウドが前蹴りを加えクリーンヒットする。
　サウザーがダウン寸前に踏みとどまるが、クラウドは容赦なく、拳を叩きつける。
　フック、ストレート、肘、裏拳。
　止めに叩き降ろすよう様なパンチを加え、サウザーはその場に倒れこんだ。
「終わりだ」
　クラウドは勝利したのだ。

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