クラウドはもう一度、シャドーシーカーを使う決断をする。
お互い相殺する超能力を持つが、同じ結果になるとは限らない。
右の掌を上へむけ精神を集中すると、掌の上にサッカーボール大のシャドーシーカーを創り出す。
サウザーの戸惑いは明らかだった。
サウザーの思惑として、二度同じ攻撃は続かないと見ていたのだろう。
だが、それをあえて続けて攻撃するということは、何か裏があるかもしれない。という猜疑心がサウザーに襲ったのだ。それは、サウザーの判断を鈍らせ、判断の遅れは、対処の遅れを招いた。
サウザーはあわてて両手で防御の体制を強化する。
「いけ!」
クラウドの声に反応するようにシャドーシーカーは猛スピードでサウザーに襲い掛かる。
シャドーシーカーがサウザーに接触すると、
「バカの一つ覚えみたいに同じ手を使ってきやがって!」
サウザーはクラウドを小ばかにするように言い放ちつつ、光の剣を繰り出すと、クラウドは、思わず掌で剣を受け止めようとする。
「オレ様の剣を素手でうけることが出来てたまるか!」
サウザーは怒りに身を任せてクラウドに腕もろとも切り裂かんばかりに剣撃をくりだした。
「かかったな!」
クラウドは掌からもう一つのシャドーシーカーを作り出し、光の剣の刀身と相殺させたあと、もう一つの小さなシャドーシーカーを作り出しサウザーに放った。
シャドーシーカーの闇はサウザーを闇に包み込みそのままサウザーを吹き飛ばし背後にある建物に叩きつけられた。
サウザーはその場に倒れこんだ。
「終わりだ」
クラウドは勝利したのだ。
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