クラウドは次の一手の判断の為に、サウザーを観察する。
 サウザーの超能力は、光を媒体するところから光の力。
 クラウドの超能力は闇。
 相反する根源とする超能力がぶつかり合えば相殺される。それでは今の体力では勝てる見込みはうすい。
 クラウドは、次の一手を決断した。
 クラウドは攻撃は最大の防御。とばかりに、サウザーにむかって突撃する。
 サウザーはそれを待ち受けるように、掌をクラウドに向けると、そこから5発の光の玉が放たれる。
 クラウドは、驚嘆の声を上げることなく、冷静に、右に左にフットワークを生かして、光の玉を回避する。
「ひとつ! ふたつ! みっつ! よっつ! 
 最後だ!」
 サウザーの放ったエネルギー弾はクラウドに命中することなくすれ違い、壁に5箇所の穴をあける。
 クラウドは、壁にあいた穴など目もくれず、5つ目の光の玉をかわしきると、サウザーに向かって助走をつけた。
 サウザーは、光の玉を交わしきられたことに驚愕し、大きなスキをつくることになる。
 クラウドは、勝利を確信し、立ち尽くす標的にとび蹴りを命中させる。
 吹き飛ばされ、後ろの壁に叩きつけられる、その場に倒れこむサウザー。
 クラウドもとび蹴りで崩した体制と立て直したが、横たわるサウザーの姿があった。
 クラウドは勝利したのだ。

 

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