クラウドはこの攻防を長引かせることは、不利だと判断した。
 その瞬間、クラウドはサウザーの足がふらつかせたスキを見逃さず、両手を組み、その両手が漆黒に染まる。その漆黒は蛇のような太い1本の触手となり、うねりを上げて竜巻の如くサウザーに襲いかかる。
「闇技 ダークキャノン」
 サウザーはとっさに防御の姿勢をとるが、遅かった。
 闇の竜巻は、黒龍のようにサウザーに食いつき、サウザーを噛砕く!
「うわぁぁぁぁ!」
 闇の波動は、サウザーの悲鳴を飲み込みながら沈黙と闇にいざなう。
「ば、ばかな。おれが負けるなんて・・・」
 サウザーはそのまま両膝を突き、その場に倒れた。
 それは、クラウドの勝利を意味していた。

 

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