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日本が核武装しない理由

 

 

日本が核武装をしない理由

日本は、なぜ核保有しないかは自明です
http://homepage2.nifty.com/SON/hp1_6_h_02.htm
にも書きましたが、さらにまとめてみました。

 日本が核武装をしない理由は、やっぱり、自明でシンプルな理由が3つあります。

 一つ目は、日本の理念は、平和主義です。
 これは、日本国憲法が平和憲法といわれるとおり自明です。

 ちょっと考えれば、核兵器の保有は、国際紛争の解決策としての武力を行使しますという前提をもったことになります。
 すると、憲法9条違反になるのは自明です。
 憲法を守る事は至極当たり前のことで、憲法を違反する行為をすること自体が間違った態度であり、日本の憲法においては、論外な議論になります。

 もちろん、核を持ってると攻撃しずらいのは事実です。
 が、日本国憲法9条に違反しては、本末転倒だということです。

 核武装するだけで、武力による威圧になりますので、国際紛争の手段として、武力による威圧をすることになり、実質的な違憲になります。
 つまり、核武装することは、実質的な違憲となることは自明です。



 二つ目は、核兵器に平和利用は出来ないことも自明ですし、核武装を是とする意見は、結局、猜疑心にかられ、根拠のない不安にかられたことが主な理由のようです。
 もちろん、軍事的な意味には、説得力があるのですが、じゃぁ、実際日本が核武装したら?
 と考えると、
 ・国際的に批判の的になる(輸入、輸出など貿易などで不利になる)。
 ・核燃料の輸入ができなくなる(原発による発電ができなくなる)。
 ・外国から経済制裁などの圧力の口実になる。
 といった、日本の核武装は、国際情勢を混乱させることになり、軍事的な緊張も発生しやすいでしょうし、日本の平和を乱します。
 つまり、核武装は平和を乱すことは自明であるということです。



 三つ目は、戦争にならない状態は平和であることは、自明です。
 では、核兵器を持つことで戦争にならなければ、平和なのでしょうか?
 ちがいます。
 なぜなら、核兵器をもつということは、核兵器による抑止力を持つということです。
 これは、戦争を前提とするこになります。戦争を前提とする平和は、戦争になる要素を持ち込み、矛盾した不安定な平和ということになります。

 平和とは戦争の無い状態であることも自明です。

 つまり、
 ●核武装することは、実質的な違憲となることは自明です。
 ●核武装は平和を乱すことは自明です。
 ●平和とは戦争の無い状態であることも自明です。
 上記の3つの自明な理由から、核兵器保有は日本の理念に反することも自明です。

 さらに、非核三原則は国是であり、日本の理念に反しません。議論するまでもありません。

 平和憲法を頭にかざすとミサイルは落ちてこないという保証が無いという指摘もあるでしょうが、ここでお話しているのは、理念の話であって方法論の話になります。
 理念の話に、方法論の話は的外れになりますし、理念にそって方法論が選択されるのですから、そもそも順番が逆です。

 パニックになって、思考停止をし、隣国が核武装するから自国も核武装するという安易な発想になってしまいます。
 理念に自ら背き、これまで日本の言動の不一致により、国際的信頼が失われ、国際社会で孤立します。
 さらに、核燃料の輸入が出来なくなることが想定されますし、とどのつまりは原発による発電が出来なくなります。
 日本の核武装は、国内で使用されることは論外で、外国に発射されることが前提ですから、外国が黙っているはずもありません。
 日本の核武装は、核攻撃という威圧の口実にされ、経済制裁の口実にされることは、北朝鮮の例をみれば、指摘するまでも無いと思います。

 また、非核三原則は国是であって、法的拘束力はないという指摘もありますが、国内においては、憲法と原子力関連の法律、国際条約においては、核拡散防止条約というものに批准しています。

 「法廷速度は破るべきか?」という議論をするように、日本の核武装は論外だということは自明です。


 追記
 また、国会で議論をするにしても、核武装論の国会議員はまだその意思を表明せず、核武装反対論者だけでは議論しようがありません。
 野党は、与党の核武装論者を明確にするように、質問するだけで、自民党は震え上がると思います(笑)


 

質問、感想などは、日本の核武装議論掲示板などに書き込みしていただければ、モチベーションもあがります(笑)


 

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