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歌の好きな小鳥と口の悪いネズミと7つの美徳を持つ騎士の物語。

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『小鳥と鼠と騎士』

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ボォン ジョルノ、こんにちは。クニークルスです。
「こんにちは。みなさん。ムーシコスです」
『こんにちわ。呟き尾形です』
《なのだ、なのだのめぐたんなのだ\(⌒▽⌒)/》
(っけ、口の悪い鼠だ)
「名前は無いの?」
(ふん、そうさ。名前は付けられていないからな。
 作者も所詮、人間さ)

 ほんと、口が悪い鼠だね。
《鼠のくせに口が悪いのだヽ(。゚`Д´゚。)ノ》
『小鳥と鼠と騎士のテーマでは、鼠にあらためて名前をつけるよりも、
口の悪い鼠とした方がテーマにそっていたので個別の名前はつけて
いません』

 まぁ、僕らは名前があるけど、口の悪い鼠にはないってことだね・・・・
って、いたいじゃないか、口の悪い鼠。
「まぁ、まぁ。えっと、じゃぁ、僕が冒頭を紹介するね。
 ある街の真ん中に、人の大きさぐらいの騎乗する騎士の像があ
りました。騎士はまるで、お姫さまをさらう悪い魔法使いの手下の
悪魔のような鎧を着ていました。
 でも、この騎士の像は、恐ろしい姿形とは裏腹に、昔は7つの美
徳を持つ騎士を祭ったものだったのです。
 剣には信仰を表す十字架がはめられ、その肩には希望を表す
翼を持つ小鳥がちょこんと乗せられ、胸当てには慈愛を表す炎の
ように真赤なルビーがはめられ、盾には堅信を表す獅子が彫られ、
白馬の鞍には節制を表す2つの壺が下げられており、その手には
正義を象徴する天秤と鏡がありました。
 騎士は毎日町の人々を見守っていましたが、残念なことにこの町
に住む人はそれぞれ不幸を抱えていました。その為、皆が皆自分
のことばかり考え、誰も騎士の像など見る者はいませんでした。
(ほら、人間って薄情だろ)
『小鳥と鼠と騎士は、歌の好きな小鳥と口の悪いネズミと7つの美徳
を持つ騎士の物語で、7つの美徳を持つ騎士が祭られた像が、街の
人を幸せにするために、徳を与え続けた物語です』

《ふ〜ん、これまでの童話とちょっと雰囲気が違うって感じだ
な(*・o・)キョトン》
(まぁ、俺様がでているからな)
「口が悪い上に、傲慢だ」
 ま、そういうやくどろこなんだろうね。ムーシコス君。
「たしかにそうかも」
《で、騎士はドラゴンと戦うのか?ψ(`∇´)ψ うきょきょきょ 》
(んなわけねぇだろ。だいたい、いままでの話でドラゴンなんかでてねー
だろに。
 発想が貧困な上に、妄想みてんじゃねぇよ)

『まぁ、めぐたんも、読んでみてのお楽しみということで。
 道徳が軽視されるご時勢ですが、道徳を守らないということが大きな
損失だということを、童話を通して考えていただければ幸いです。』

 それじゃアルデベルチ。