思いやりは必ずしも伝わらないもの。
暴君と小姓の物語。
*童話は時間のある時にごゆっくりご賞味ください。
質問、感想などは、童話掲示板などに書き込みしていただければ、モチベーションもあがります(笑)
*改行位置がおかしい時はwindowを横に広げますと快適に読めるかと思われます。
『余桃の仁』
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クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
『呟き尾形』:メールマガジンの発行者
《めぐたん》:スペシャルゲスト 魔女っ娘。
(ピエールスイク):今回のゲスト
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人物の台詞です。
ボォン ジョルノ、こんにちは。クニークルスです。
「こんにちは。みなさん。ムーシコスです」
『こんにちわ。呟き尾形です』
《なのだ、なのだのめぐたんなのだ\(⌒▽⌒)/》
(皇帝の小姓、ピエールスイクです)
「はじめまして、ピエールスイクさん」
(はじめまして)
シニョール ピエールスイクが小姓として仕える皇帝は暴君なんだよね?
《コショウがポークに仕える? Σ(゚д゚lll)えぇー?
でも、それは、たしかに納得だし、
うまそーなのだ(^¬^) ア、ヨダレガ》
『すごい空耳ですね。
まず、コショウは、香辛料のコショウではなく、貴人のそば近くに仕えて、身の回りの雑用を務める役の小姓です。
で、ポークじゃなくて暴君ですよ、めぐたん』
めぐたんの空耳炸裂だね。
「じゃ、作品の紹介するね。
昔々、白い時計搭のある村の遥か東にある国の歴史の中に、暴君と称される皇帝がいました。
その皇帝は、為政者としては有能でしたが、臣下には大変厳しく、ある大臣が急ぎの公務のために皇帝の馬車を使ったために、死罪にさせるほどでした。
そんな皇帝でしたが、身近においた小姓たちには甘いところがありました。
中でも、お気に入りのピエールスイクという青年は妹想いで、才色兼備で、皇帝のよき話し相手になりました」
(そんな風に紹介されるとちょっと照れちゃいますね)
『まぁ、ピエールスイクの人物紹介をするとそうなるでしょうし、皇帝のお気に入りになるくらいですからね』
《でも、馬車を仕事で乗ったくらいで死刑はキビシー
のだ(||゚Д゚)ヒェ〜〜〜〜〜〜〜!!!》
(たしかに、やりすぎであるはとは思います。
ただ、皇帝陛下の馬車を無断で使うことは罪であることは間違いありません。
なぜなら、いくら国のための公務といっても、許可無く皇帝の持ち物を使うことは風紀が乱れるからです)
「う〜ん、納得できるようなできないような」
たしかに、ムーシコス君の言うこともわかるけど、シニョールピエールスイクの言うこともわかる。
難しいねムーシコス君。
「そうなんだよね。正しさって、立場とかでかわるものね。
とりあえず、気になるから読んでみるよ」
《童話の題名に桃の字があるのに、ももの話がなかった
のだ(o゚3゚)》
(そういわれてみればそうですね。
桃は童話の中に登場しますが、そこまで話題にならなかったのです。
この桃は私が皇帝にお仕えしたときに植えた桃なのです)
『そうですね。そして、その桃が思いやりの形として表現されているともいえるでしょうね。
思いやりは必ずしも伝わらないもの。
暴君と小姓の物語』
それじゃアルデベルチ。
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