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 虎穴にいらざれば、虎児を得ず。
 危険をしてまで得たものは、果たして虎児なのか。

*童話は時間のある時にごゆっくりご賞味ください。
 
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『虎影射て岩貫く』

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 クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
『呟き尾形』:メールマガジンの発行者
《めぐたん》:スペシャルゲスト 魔女っ娘。
(ローシャチ):今回のゲスト 
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人物の台詞です。

 ボォン ジョルノ、こんにちは。クニークルスです。
「こんにちは。みなさん。ムーシコスです」
『こんにちわ。呟き尾形です』
《なのだ、なのだのめぐたんなのだ\(⌒▽⌒)/》
(兵士のローシャチだ)
「おひさしぶり、ローシャチさん」
(番馬の時以来か)
 ローシャチは、番馬から二度目だね。
(うむ。先日は世話になった)
《おお、ということは、カブイーラさんとはうまくいったのだな》
『まぁ、それは番馬を読めばわかるということで』
 で、今回はどんな話だったのかな?
「じゃ、作品の冒頭を紹介するね。
  
 昔々、白い時計搭のある村の遥か東にある国の歴史の中に、暴君と称される聡明でありながら、わがままな皇帝がいました。
 ある日、暴君は、虎の夢を見て、虎児が欲しくなり、虎児を捕らえよとの命令を大臣たちにしました。大臣達は大慌てで軍隊を組んで虎狩をしましたが、肝心の虎児は見つかりません。虎児を得るためには虎の巣穴を探さねばならず、沢山の人が巣穴のある森に足を踏み入れただけで虎は虎児を連れて逃げてしまいます。虎に気づかれないように巣穴を探し出し、虎児を得ることのできる兵士が必要になりました。
 そこで大臣はもっとも有能な兵士に虎児を捉える命令をしました。
 国境の砦にいるローシャチです」
(皇帝陛下は、国を治めるお仕事をなされている。その重責たるや、兵士ごときには想像もつかないだろう。
 なにより、兵士は陛下の命に従うのが使命)

『たしかにそうですね』
《まじめ君なのだ》
(いや、それほどでも)
「前回は、馬と一緒の物語だたけれど、今回は虎なんだね」
 ローシャチは、動物と縁があるんだね。
「だよね」
《じゃぁ、次は熊か猫だな》
(次があるかどうかは、さすがに分かりませんが、陛下の命とあらば命をかけて使命を果たす覚悟だ)
『誠実で忠実なキャラクターですね。そんなローシャチの活躍は読んでからのお楽しみです。
 虎穴にいらざれば、虎児を得ず。
 危険をしてまで得たものは、果たして虎児なのか、それは読んでからのお楽しみ』

 それじゃアルデベルチ。