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呟き尾形の色の心理学 第134回
 国旗と色 14 国旗の緑が象徴するもの  3
 民族 2 アイルランド2

 

 

 

 

 

 

 

 



★★★
 ボォン ジョルノ、こんにちわ。クニークルスです。
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです」
《こんにちわの、めぐたんなのだ(⌒o⌒) 》
『こんにちわ。呟き尾形です』
「今回も国旗と色の話だよね」
『はい。
 前回に引き続き、アイルランドの国旗の色についてお話したい
と思います。
「えっと、緑は、歴史の古いカトリックとケルト系民族。
 オレンジ色は、プロテスタントとアングロサクソン系民族で、
白がこれら新旧民族、宗教の結びつきを象徴するんだったよね」
《でも、なんでアイスクリームランドは民族を意味するの
だ?ヽ( ? ∀ ? )/ナンデ》
 アイルランドだよ、めぐたん。
 イギリス本土の西にある島の国で。南部のアイルランドと、
英国領の北アイルランドのことだね。
『アイルランドの国旗の緑ですが、この緑は、ケリーグリーンと
呼ばれ、濃い黄緑です。これは、アイルランドにケリーという名
前がおおいことから来ています。
 ですから、緑は、歴史の古いカトリックとケルト系民族を象徴
するわけです』
「じゃぁ、オレンジは?」
『オレンジは、ウィリアム3世が、オレンジ公ウィリアムと呼ば
れその支持者のことを指すからです。
 そして、白はその両者の平和を表しています。
 この民族が国旗に現れている背景は、アイルランド問題があり
ます』
《スイーツ好きのアイスクリーム問題とは、聞き捨てならない
な(;`O´)o<》
 アイルランド問題だよ、めぐたん。
 イギリスのアイルランド支配からおもに生じたアイルランド社
会の諸問題とは言われるけれど、実際どうなんだろ。シニョール呟
き尾形。
『そうですね。
 アイルランドにもともと住んでいた民族は、ケルト人が土台でし
た。
 アイルランド島は12世紀以来、イングランドに征服され17世紀以
降、スコットランド人の植民が行なわれ、人種的・宗教的に独自の
地域を形成しました。
 そのため、言葉はもともとケルト系のゲール語(アイルランド語)
でしたが、今では英語がほとんど取って代わってしまいました。
 これにより、宗教をはじめとした文化的な対立が生じることにな
りました。
 一方、南部の住民はケルト系で、90%がカトリック教徒。大ざっ
ぱに言えば、北はプロテスタントが多く、南はカトリックが多いと
いうことになります。
 どちらもキリスト教なのですが、同じ宗教であるだけに、対立の
根は深いのです
 そのため、宗教上・政治上の差別も加わったしばしば反乱が起こ
り、そのたび激しい弾圧を受けたものの、1800年イギリス王国に併
合したという経緯があります。
 このとき、問題になったのが、現在の北アイルランドが、残りの
26州と性質が大きく違っているということだそうです。
 その後、国号をアイルランド共和国に改め、英連邦から離脱して
完全な独立国となりました。
 こうした対立が国旗の色に民族を象徴する色を使い、その調和と
して平和の白を組み合わせたと考えられます』
 それじゃアルデベルチ。





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