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食料・農業・農村基本計画
 第6回 農業をめぐる情勢の変化と改革の必要性

 
こんにちわ。呟き尾形です。

 さて、食料・農業・農村をめぐる情勢の変化と改革の必要性というものについて書き込んで生きたいと思います。

 まず、政府の資料においては、下記の項目を必要性の理由として挙げられています。

 ・食の安全と食に対する関心の高まり
 ・消費者ニーズの多様化・高度化
 ・グローバル化の進展
 ・農業の構造改革の立ち遅れ
 ・多面的昨日や農村に対する期待の高まり

 というところです。

 ・食の安全と食に対する関心の高まり
 これについては、説明するまでも無いかもしれません。
 いわゆる、狂牛病もあれば、農薬に対する不信感もあるでしょう。
 また、ちょっとずれますが、消費者の不信感の最大の原因である、産地を偽る心のない業者の存在も無視できません。
 さらにいえば、ダイエットを筆頭に”健康的な食生活”というものについて関心が高まっているのは確かです。
 ここまでの政府の洞察は正しかったのですが、問題は、”健康的な食生活”に関心がありながら、”手軽さ”ばかり追い求められています。
 そのため、日本の農作物ではなく、補助食品であるサプリメントやいわゆるダイエット食品に関心が高まっている。
 という事実を、政府は知らないようです。
 そのため、政府は、この理由の対策を、生産地から食卓までの食の安全を確保するために、”食育”と”農作物の流通管理”という対策を立てるようです。
 
 ・消費者ニーズの多様化・高度化
 消費者のニーズは、”手軽さ”にあります。
 そのため、どうしても加工食品や外食による消費がなされます。
 ここで問題なのは、農政の”農業のインフラ不備”によって、現在の日本の経済から断絶させ、結果的に、多様化、高度化していく、消費者のニーズに対応しきれなくなってしまいました。
 その農政の失敗により、国内の農業の需要と供給のバランスがとれなくなってしまい、輸入品の農作物に頼らざるを得ないという状況になりました。
 食料・農業・農村基本計画においては、家庭用の需要のみならず、加工業務用需要に対応できる国内農業生産体制に転換することを急務としているようです。

 ・グローバル化の進展
 WTO(世界貿易機関)、EPA(経済連携協定)などにより、経済社会のグローバル化が進んでいます。
 つまり、国内の農作物は、国内のみで消費するという前提はなくなるということもいえます。
 そこで、日本の農業も国際的な競争力をつける必要性が出てきたということがいえますが、お題目のみで、各農家で知恵を出しなさいという程度のもので、具体策においては、でておらず、あおるだけで手助けはしない。
 という印象です。

 ・農業の構造改革の立ち遅れ
 日本の農政の大失敗が、農業就業人口の減少と高齢化が進み、それに加えて、農業の生産構造のぜい弱化が進行しています。
 理由は、(農業をいとなむ私がいうのもなんですが)農業に経済的な将来性ややりがい魅力を見出せない。ということにつきます。
 これは、既に上述したとおり、農政において、農業の効果的なインフラ整備がなされたかった。という農政の大失敗です。
 所詮、せつな的な農政では、失敗するのは必然であるのにもかかわらず、政府はその失敗に自覚がないので、また失敗すると思われます。

 ・多面的昨日や農村に対する期待の高まり
 おそらく、漠然と多くの人が、農業にもつ印象、「ゆとり」、「安らぎ」です。
 それが、豊かな自然環境や美しい景観に触れ合うことができる農村への期待というわけです。
 つまり、農業の体験学習や農村の観光化。
 というものが期待されているわけです。
 たぶん、これが現段階においては、一番現実的ではありますが、永続的に続くかどうかは疑問が残ります。


 

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