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呟き尾形的孫子の兵法
 第1回 瞞天過海

 

 

 

 

 

 

 

 

 

孫子の兵法 1 瞞天過海

第一計 瞞天過海「天を瞞いて海を過る(てんをあざむいて、うみをわたる)」
 
 その昔、唐の皇帝太宗が、海を怖がって船に乗る事を拒んだそうです。
 そこで張士貴という人が一計して、巨大な船に土を盛り、家を作ってここは
陸地ですと騙して皇帝を招いたそうです。
 すると、皇帝が、陸地だと安心している間に海を渡ったそうです。

 孫子の兵法の、第一計は、いわゆる「騙し」の計略です。
 人を欺く場合、一番避けなくてはいけないのは、疑われることです。
 疑われないためには、相手に偽りの先入観を持たせることが必要です。
 
 偽りの先入観を持たせるためには、偽りの普通を相手に見せ付けることが必要に
なります。

 たとえば、ある誤解されたとき、真実を語り、証拠や証言を見せたとしてしても、誤
解をした人に対して、なかなか誤解を解くことは困難です。

 皇帝の逸話において、船に土をもるわけがない。船に家があるわけが無い。
 という、先入観を利用した計略だといえるでしょう。

 さて、この瞞天過海で、争いごとを避ける、一つの手段となりえます。
 たとえば、上司が、女性は仕事ができないという先入観をもっていたとしましょう。
 そこで、女性は目くじらをたてる必要もありません。

 女性は、どんどん仕事をこなしていけばいいのです。
 上司という種類の生き物は、仕事が出来ないと判断した人間には、口出しをしな
い特徴があります。
 さらに、実績や事実ではなく、先入観で人を評価する人間は大抵、仕事ができま
せんし、仕事が出来たとしても、共同作業を苦手としているケースが多いのです。
 となれば、仕事が出来ない上司、ないし、共同作業が苦手な上司に口出しされる
こと無く、女性は自分のやりやすい方法で仕事が進められるわけです。
 そうすれば、実績が積み重なり、上司は、見る目がなことが自然と立証され、部
下からも見放されます。そして、自分勝手に自滅してくれます。
 ざまぁ、みさらせ。
 というわけです(笑)

 瞞天過海は、相手が自分の能力を低く評価したときに有効な計略です。

 

 

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