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作品名 紹介 ジャンル 更新日
きょうぼうざい  オレは罪を犯してしまったようだ。
 罪名は共謀罪。
 共謀罪とは、犯罪の実行にかかわらずとも、複数の人間が、相談したり合意したりしただけで犯罪とされるというとんでもない悪法である。
 その凶暴な悪法がオレに牙をむけた表向きの理由は、自殺関与の共謀罪だった。
風刺 2006年5月14日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
『呟き尾形』:メールマガジンの発行者
《めぐたん》:スペシャルゲスト 魔女っ娘。
(オレ):今回のゲスト 
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人物の台詞です。


きょうぼうざい
http://homepage2.nifty.com/SON/ss/SS15.htm

 

 ボォン ジョルノ、こんにちは。クニークルスです。
「こんにちは。みなさん。ムーシコスです」
『こんにちわ。呟き尾形です』
《なのだ、なのだのめぐたんなのだ\(⌒▽⌒)/》
(こんにちわ)
「今回は、呟き尾形のショートショート劇場の5作目、きょうぼうざい だね」
(ああ、そうだな)
 一人称の小説の登場人物は、名前がないのと、ぶっきらぼうな共通点があるね。 
(ま、まぁ、どうなんだろうな、オレはともかく、他はしらない)
《名前がないのはこのコーナーでは不便なのだ》
『きょうぼうざいは、この小説を書いた当時、検討されていた法案が仮に成立したらという、共謀罪の法案をモデルにした風刺小説です。』
 もちろん、共謀罪をモデルにたとはいえ、すべてフィクションだよね、シニョール呟き尾形。。
「ほんとうに、小説に書いてあるようなことがあるのかなぁ」
(オレはあるとおもう)
『こうならない可能性は否定できないというのがおそろしいことです』
《こわいのだ〜》
(それだけ、法律というのは、おろそかにできないし、だからこそ、しっかりとした議論が必要なんだろうな。
 オレが恐れているのは、この法律が成立することによって、小説の世界にあるように監視社会になることに加えて、言論の自由を抑止することだな。)

「考えさせられるよね」
 同感、同感。ムーシコス君。
「よくわからないけれど、犯罪にかかわったり、共謀すれば犯罪者なんだよね?」
《むずかしーことは、せいじやさんにお任せなのだ 》
(そういう気持ちが、共謀罪みたいな問題のある法案を通してしまうんだ)
《それでも、めぐたんにはむずかしーのだ》
『いろいろ、意見はあるでしょうが、結果は小説を読んでのお楽しみと言うことで』
 それじゃアルデベルチ。




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