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占星学の歴史

 占星学はいつはじまったのか? その2

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 占星学はいつはじまったのか? その1 に記述した理由から、結局、占星学の起源がいつであるか。ということについては明確にはわかりません。
 とりあえず、古代バビロニアにはあったということになっているのは、すでにお話したとおりです。
 そして、その古代バビロニアよりも昔にあったとされる、ギルガメシュ叙事詩に、その記述があるとされています。
 ギルガメシュ叙事詩はバビロニアよりもさらに古い紀元前5000年から8000年のシュメール王国の伝説であるといわれています。
 伝説風の記述ではありますが、占星学に関連するさまざまな描写や人物が象徴的に描かれています。
 そこからギルガメシュ叙事詩の時代には占星学があったということがいえます。

  また、ギルガメシュ叙事詩のほかにも、ヘルメス文書というものがあります。
 ヘルメス文書とは、ヘルメス・トリスメギストスが著したと考えられた神秘主義的な古代思想の文献です。
 このヘルメス文書のなかに、コスモロジーとしての占星学が重要な学問として記録されています。
 ヘルメス学は、4つのジャンルに分かれており、哲学、占星学、錬金術、魔術とあります。これらは、やがて、ユダヤのグノーシス派の教義やカバラの奥義として受け継がれていきます。
 ここで述べられている占星学は、宇宙の早世や構成についての記されており、宇宙論としての占星学と言うことです。
 上述したほかにも、占星学の起源説は他にもあります。
 エジプト起源説やインド発祥説というものもあります。
 エジプトには、太陽神ラーをはじめとして、占星学で用いられる惑星を象徴化したと思われる神々がいます。
 また、デンデラのハトホル神殿の天井には、ポロスコープ図が描かれています。
 この国にはまた有名な、ギザの大ピラミットがあり、これが天文台の役目をはたしたという説も立てられています。
 こうした、エジプトの背景がエジプト紀元節の根拠になっているようです。
 占星学が、どこで発祥したのか。
 という点については分かってはいないものの、現在、日常的に接している星占いの源泉が古代オリエントにあるといえることは、これまで説明したとおり、間違いないと思われます。
 いわゆるメソポタミアという地域は、シュメール文明の発祥の地です。
 現代のイラクに、古代バビロニアがあったとされています。
 当時、古代バビロニアの文化は、当時としてはズバ抜けて発展していた科学分野がありました。
 天文学、数学、暦法、医学などです。
 彼らはそれを神聖科学と称し、バビロニアの中のカルデア人と呼ばれている種族が優れた神聖科学を取得しており、カルデア人は「神聖科学の管理人」を自認していたそうです。

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