「ジャン先輩! 彼女を頼みます!」
 そう言ったクラウドは覆面の男を追跡するが、建物の影になり、ジャンの目が届かないところで、クラウドは立ち止まる。
 クラウドは目を閉じ、自分の背中に翼をイメージすると、背中に闇が集まりだし、その闇はやがて、漆黒の闇の翼を形どる。
 クラウドは、闇の翼を開き、空の上から犯人を捜すことにした。
 クラウドが飛び立ち、空から見下ろすと、覆面の男は、ある建物に入っていったことを確認した。
 クラウドはその近辺に舞い降り、闇の翼を折りたたむ。
 その建物はもう廃ビルのようで、誰も使っている様子がなかった。
 クラウドは音を立てないように警戒しながら廃ビルに浸入する。
 すると、人の気配を感じたかと思うと、それは、クラウドに襲いかかる。
 覆面の男だ。
 事前に警戒していたクラウドは、不意は撃たれたものの、辛うじて身をかわす。
 覆面の男は、攻撃の手を休め、感心したように口笛を吹くと、ポケットからペンライトを取り出した。
 対するクラウドは腰の拳銃に手をかける。
「甘い!」
 覆面の男は一気に間合いを詰めると、クラウドの拳銃を蹴り落とし、ペンライトにスイッチを入れる。何の変哲もないペンライトの光が中世ヨーロッパの騎士が持つような剣に変わる。
「サイクラフトか」
 クラウドがそう呟くと、では遠慮は入らないとばかりに覆面の男を睨み付けた。

 攻撃する(A02)

 探索者の影(シャドウシーカー)を使う(D02)

 防御する(C02)