未知のサイクラフトに対して、不用意に攻撃を仕掛けたり、超能力を使うことは賢明とはいえない。
 クラウドはそう判断して、防御の体制をとり、覆面の男を観察した。
 すると、覆面の男は、その覆面をみずから剥ぎ取りクラウドになげつけた。
 覆面の下からは流れる金色の髪が姿を現したかと思うと、投げつけられた覆面がクラウドの視界を右半分奪う。
 人間は視界を奪われるとその状況判断能力がかなり劣ってしまう。
 しかし、クラウドはしっかりと、覆面の男の動きを観察し、その動作を読んでいる。
 金髪の男は、クラウドが奪われた視界の方へすかさず移動することは読めていた。
 覆面が破られ、そこから光の剣が飛び出てくる。
 クラウドはとっさに半身をそらして攻撃をかわしつつ、体制を崩した金髪の男の腹部に膝蹴りを加えた。
 金髪の男はクラウドの蹴りをうけがらその場にとどまり、クラウドが一筋縄でいく相手ではないことを理解したようだ。間合いとり、リズミカルにステップを踏み、戦闘態勢を整える。
「ふん、やるじゃないか。
 大抵のやつは、今ので終わりだったぜ」
 金髪の男は不遜な笑みを浮かべる。
「貴様は?」
「俺の名は、サウザー。見ての通りサイクラフトだ。はじめようぜ」
 サウザーはクラウドが強いことを見抜き、それを嬉しいといわんばかりに目を輝かせる。
「ふん、始まっているさ」
 クラウドは、サウザーとは対照的に戦闘態勢を整えた。



 攻撃する(C03)

 探索者の影(シャドウシーカー)を使う(J03)

 防御する(I03)