クラウドは、掌から黒く丸い野球のボールほどの大きさのエネルギー体を造り出す。
シャドーシーカー。ターゲットに対して追尾し続ける影の玉。
シャドーシーカーはクラウドによって、決定されたターゲットを認識すると、生き物が標的へ襲い掛かるような勢いで飛んでいく。
ターゲットはサイクラフトのサウザー。
サウザーはポケットから2本のペンライトを取り出し、両手に持つと、2本の光の剣を造り出す。
サウザーは、シャドーシーカーを1本目の光の剣で斬りつけると、黒い玉と光の剣は相殺され消滅してしまった。
「なんだと!」
クラウドは思わず、驚嘆の声を上げる。
シャドーシーカーが剣で受け止めるなどという信じがたいことだ。
「狙いが当たりがつけば、こんなの簡単さ!
それより、自分を頭の上をみな」
サウザーの片手にはもう剣はなかった。クラウドが上を見上げると、クラウドめがけて光の剣が落ちてくる。
クラウドはバク転をして剣を回避するが、その間にサウザーは、もう一度光の剣を作り出し、クラウドの喉元めがけて突きが繰り出される。
クラウドはとっさに半身をそらすが光の刀身をクラウドの体を切りつける。
クラウドはその痛みをこらえつつ、裏拳を繰り出した。そして、その裏拳の拳は漆黒の闇をまとっている。
クラウドがもうひとつのシャドーシーカーを作り出しそれを拳に纏わせたのだ。
サウザーは裏拳を受けるが、裏拳を受けた後にシャドーシーカーが発動しサウザーの顔面を直撃する。
結果的に、相打ちではあるが、サウザーのプライドは酷く傷つけられたようだ。
「き、きさまぁ」
サウザーは激しい怒りに顔を歪ませる。
「こいよ。勝負はこれからだ」
クラウドは静かに言った。
攻撃する(J04)
ダークキャノンを使う(U04)
防御する(V04)
|