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マグニチュードπ
  冷静になれ 



 

マグニチュードπ  冷静になれ


★★★ツイッターに呟いた、マグニチュードπ★★★

★★★ここから★★★

144-1 早朝。明るい場所を見つけて、マグニチュードπの覚書をノートに書き始める。 #MAGNITUDE_P

144-2 震災当時にあったことを思い出しながら書くのだが、体が震え、胸が苦しくなる。  #MAGNITUDE_P

144-3 何を書くにしても目頭が熱くなる。冷静になれ。そう自分に言い聞かせながら、マグニチュードπを書き進める #MAGNITUDE_P

144-4 書いていくうちに、地震からそれほど時間がたっていないのに、やけに時間が長く感じていることを実感する #MAGNITUDE_P

144-5 不安と抑えきれぬ感情は、文字として表現していくうちに、徐々に冷静になっていく。
 #MAGNITUDE_P

144-6 今日から何をすべきか、今日の計画が立てられるものの、やりたいことに対して、停電と断水、人出の少なさに、できることがあまりにも少ないことに途方にくれる。 #MAGNITUDE_P

144-7 ともあれ、明るいうちにできること。朝飯前に、部屋の片づけというところか。 #MAGNITUDE_P

145 部屋もやっと片付いてくる。買い置きのおやつのお菓子やボックスティッシュなどが見つかる。もともと自分のものだが、ちょっとだけ安心を発掘した気分になれる。 #MAGNITUDE_P

★★★ここまで★★★


  マグニチュードπ。
 それを書こうと思ったのは、震災の翌日。
 とはいいつつも、すぐには書けなかった。
 ノートが無かったからというのもあるけれど、そんなものはただの言い訳だ。
 本当は、やる気になればどうにでもなることだった。
 単純に、気持ちとして、メモをとることがなかなか踏ん切りがつかなかったからだ。
 メモとして書き起こすということは、震災の時の記憶を思い出すということはなかなか勇気がいることでもあった。
 正直、地面が船の上にいるように大きく揺れ、どんどん避難する人が集まる情景はなんとも不安と恐怖に押しつぶされそうになった。
 とはいいつつも、それをメモとして書き起こすことが、そうした不安と恐怖を私の中で昇華させるためには、私にとっては必要だということは分かっていたからだ。
 もちろん、いまでも、震災の時の記憶と私が見聞きしたことを書き起こすと、感情がたかまりを感じる。
 不安、恐怖に加え、悲しみや悲観。

 ともあれ、私がマグニチュードπをこうして書いている理由はそうした私の心の中の不安と恐怖を乗り越えることにある。
 冷静になれ。
 そう自分自身に言い聞かせながら。

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