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マグニチュードπ 避難所にいた息子の同級生の話



 

マグニチュードπ 避難所にいた息子の同級生の話


★★★ツイッターに呟いた、マグニチュードπ★★★

★★★ここから★★★

220-1 震災後、水道と電話は使えないものの、電気が通電した分だけ、大分負担が減ったように感じる。直売所にめったに人が来ることはなかったが、直売所の様子をみにいくと、息子の同級生が、休憩所として提供した直売所にいた。 #MAGNITUDE_P  #東日本大震災

220-2 震災前はクラスの人気者で、明るい子だったという印象だったが、今は居場所がないというか、ポツンとたっていた。 #MAGNITUDE_P  #東日本大震災
 

221 たしか、その息子の同級生はゲームが好きだったはずだ。 #MAGNITUDE_P  #東日本大震災

222 息子のいる自宅に招待しようかと思ったが、保護者がさがして、休憩所にいなければ心配するだろうからあきらめた。  #MAGNITUDE_P  #東日本大震災

223-1 とりあえず、古いゲーム機なら、休憩所に設置したテレビに接続できると思い、スーパーファミコンを設置し、息子と息子の同級生でゲームができる環境を作る。 #MAGNITUDE_P  #東日本大震災

223-2 息子を休憩所に呼び、2人で遊ばせることにする。 #MAGNITUDE_P #東日本大震災

224 息子の同級生の笑顔と笑い声が聞けてうれしかった。 #MAGNITUDE_P  #東日本大震災

225-1 翌日、息子の同級生は東京の親戚に引き取られたそうだ。当面落ち着くまで親戚のところにおせわになって、学校が始まるころにはもどれるようにしたいと保護者がいう。 #MAGNITUDE_P #東日本大震災

225-2  保護者から、息子とゲームができたと保護者の人が教えてくれた。 #MAGNITUDE_P #東日本大震災

226 ただ、そのあと、保護者の人から、息子の同級生の父親の遺体が見つかったことをつげられた・・・。切なかった。 #MAGNITUDE_P #東日本大震災


★★★ここまで★★★
  震災当時、水道というライフラインや電話という通信インフラは破壊され、復旧に時間がかかっていた。
 かろうじて、電気が通電したというのは救いだと思った。
 電気と言うインフラのすごさと、どれだけ電気に依存していたかを痛感する。

 そんな被災地で、花を買い求める人間などいるはずもない。
 だから、花の直売所にめったに人が来ることはなかった。
 とはいいつつも、直売所の様子をみにいくと、息子の同級生が、休憩所として提供した直売所にいた。
 私の記憶に間違いがなければ、震災前はクラスの人気者で、明るい子だったはずだ。
 しかし、その子は、自分の居場所がないというか、ポツンとたっていた。  
 その子は、ゲームが好きだったと思いだした。
 ここにいると言うことは、避難所、おそらくは、震災以来、避難してきた人を受け入れをした定林寺に避難しているのだろう。
 だから、息子のいる自宅に招待しようかと思ったが、保護者がさがして、休憩所にいなければ心配するだろうからあきらめた。
 だが、せめて、震災以来、楽しむ時間というものをかんじていないだろうからと、直売所を休憩所として、設置したテレビに、古いゲーム機なら、接続できると思い、スーパーファミコンを設置し、息子と息子の同級生でゲームができる環境を作ることにした。
 そして、息子を休憩所に呼び、2人で遊ばせた。
 二人であそんでいると、息子の同級生の笑顔と笑い声が聞けてうれしかった。 
 翌日、息子の同級生は東京の親戚に引き取られたそうだ。
 当面落ち着くまで親戚のところにおせわになって、学校が始まるころにはもどれるようにしたいと保護者から聞いた。
 ただ、そのあと、保護者の人から、息子の同級生の父親の遺体が見つかったことをつげられた・・・。切なかった。 


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