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マグニチュードπ  震災後の塩竃での買い物



 

マグニチュードπ   震災後の塩竃での買い物


★★★ツイッターに呟いた、マグニチュードπ★★★

★★★ここから★★★

239 友人は、塩釜では店をやっているところもあるし、今なら市場に間に合うといい、市場まで送ってくれるという。申し訳ないとおもいつつも、非常にありがたい申し出に素直に友人の好意を受けることにした。  #MAGNITUDE_P #東日本大震災

240-1 車の中で、塩釜に行くまで、友人と今までのことを話した。友人との会話は今までボロボロだった心を回復させてくれる不思議な効果があった。  #MAGNITUDE_P #東日本大震災

240-2 正直、もっと明るい話題にしたいともおもったが、どうにも明るい話題がみあたらない。  #MAGNITUDE_P #東日本大震災

241-1 塩釜は、母校である高校がある地域だ。だから高校の3年間通った場所でもあるし、これまで当たり前に過ごした場所でもあるだけに、記憶にある震災前の風景と変わり果てた風景が痛々しい。 #MAGNITUDE_P #東日本大震災

241-2 塩釜の津波の爪痕に胸が締め付けられる #MAGNITUDE_P #東日本大震災

242 船が道路にある光景をみると、テレビで見るよりも痛々しく感じる。  #MAGNITUDE_P #東日本大震災

243 見慣れたド派手な観光船も、道路にこそないが、港に乗り上げていた。キッチュとイタリアに住んでいた友人が表現した船が、なんとも疲れ果て横たわっているように見えた。 #MAGNITUDE_P #東日本大震災

244 よく見た光景は、津波にのまれて、泥色に塗里つぶされていた場所がところどこに残る。 #MAGNITUDE_P #東日本大震災

245 言葉を失っているのを見ていたのか、これでもだいぶよくなったんだ。と塩釜の友人の言葉。 #MAGNITUDE_P #東日本大震災

246 どこにでもあるようなコンビニがあった。ガラスがわれて店内が見えるなとおもったら、コンビニの向こう側の景色が見えた。そう、ガラスが割れただけではなく、向こう側の壁まで波に持って行かれたようだった。 #MAGNITUDE_P #東日本大震災

247 塩釜では店がだいぶ開いていた。ケーキ屋があり、マドレーヌを買う。野蒜から来て、久々に塩釜に来たことを告げたら、お菓子をおまけで付けてくれた。温かい心がうれしかった。 #MAGNITUDE_P #東日本大震災

248 妻と息子が買い物をしている間、友人の家にお礼にいった。友人の母は困った時はお互いさまという笑顔がとてもうれしくて折れていた心が少し回復した。 #MAGNITUDE_P #東日本大震災



★★★ここまで★★★
 

 2011年3月27日、東日本大震災があったのが、3月11日だったから、半月ぐらい震災後の生活が、なんとなく被災後の方の生活が普通の生活に感じられるようになっていたが、高校時代からの友人が、訪問してくれた。
 友人は、私たち家族を心配してくれて、買い物ができないことも察して、塩竃では店をやっているから、塩竃まで来るようにいってくる。
 時間的にも、今なら市場に間に合うから、市場まで送ってくれることになった。
 お金があっても、物が売っていないし、近所の店も被災している。車もガソリンにも限りがあるし、給油ですらなかなかできないのが現状だ。
 そうした事情もあり、買い物ということ自体を忘れていた。
 悪いとはおもいながらも、有難いのは事実。
 友人の言葉に甘えさせてもらうことにした。持つべきものは友人だと心底思えた。
 なにより、久しぶりの友人の会話は、津波の被害を目の当たりにすると、沿岸部なら全部同じ被害だと思い込んでいた。
 だから、なんというか、心も荒み、ボロボロだったが、友人との会話は心を回復されてくれる。
 話題は、明るい話題にしたいとはおもいつつ、どうにも明るい話題がみあたらない。 どうしても震災当時と震災後の話になる。
 まぁ、お互いの安否確認というところだろう。
 で、塩竃に到着する。塩竃は、母校である高校がある地域で、3年間通った場所でもあるし、これまで当たり前に過ごした場所でもあるだけに、記憶にある震災前の風景と変わり果てた風景が痛々しい。
 実際に、船が道路にある光景をみると、テレビで見るよりも痛々しく感じる。
 塩竃の津波の爪痕に胸が締め付けられる。
 見慣れたド派手な観光船も、道路にこそないが、港に乗り上げていた。
 よく見た光景は、津波で、泥色に塗里つぶされていた場所がところどこに残る。   言葉を失っているのを見ていたのか、これでもだいぶよくなったんだ。と塩竃の友人の言葉。 
 どこにでもあるようなコンビニは、ガラスがわれて店内が見えるなとおもったら、コンビニの向こう側の景色が見えた。コンビニの壁が津波で抜けていた。
 塩竃は、沿岸部だが高台もある。
 だから、津波被害を受けない店はだいぶ開いていた。
 ケーキ屋があり、マドレーヌを買う。
 野蒜から来て、久々に塩竃に来たことを告げたら、お菓子をおまけで付けてくれた。温かい心がうれしかった。 
 妻と息子が買い物をしている間、友人の家にお礼にいった。
 友人の母は困った時はお互いさまという笑顔がとてもうれしくて折れていた心も回復する想いだった。


 

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