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メガ粒子砲

  ミノフスキー粒子のもう1つの形態であるメガ粒子を撃ち出すビーム砲で、「メガトン級」などの比喩や、MB のような単位などではなく、単に「メガ粒子」というものを射出する大砲である。
 ブライト・ノアの「メガ粒子砲てーい」を記憶に残す人は少なくは無いはず。
 宇宙世紀を代表する射撃兵器とされ、ガンダムの世界において、ビーム兵器といえば、様々な形式はあるが、メガ粒子砲だといって良いだろう。

 原理は、ミノフスキー粒子(以下M粒子)が構成する立方格子をIフィールドによって圧縮し、正負双方の粒子が融合、縮退した状態で発射するというものである。
 M粒子はメガ粒子砲となるときに、質量の一部を運動エネルギーに変化させる。
 それをIフィールドによって、収束し、放出させるものである。

 様様なタイプがあり、ビーム砲のほとんどがメガ粒子砲と言っても良いだろう。
 
 ビーム兵器の開発では連邦軍に後れをとったジオンではゴッグで初めて実用化されたものの、携行サイズまでは小型化できず、艦船に搭載しているものと基本構造は同一である。
 ジオンでライフルサイズのビーム砲が標準武装になるのは、大戦末期のゲルググからである。
 これは、エネルギーCAP と呼ばれる、縮退寸前のメガ粒子を保持しておく技術を開発するのに手間取った為で、その点、連邦はガンダムのビームライフルに代表されるように、ビーム兵器においては連邦軍が技術が上だったということになる。
 それまでの火薬やロケットなどで弾頭を加速する実体弾に比べて初速が極めて高速な為、命中時の威力が格別に高くその後は地球圏の主力兵装となった。

 直撃時の威力が実体弾火器類に比べて大きい 、発射時の反動が少ない、命中率が高い などメリットも多いが、デメリットとして、 メガ粒子そのものが、I フィールドによって偏向される場合がある。