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ザビ家

 デギン・ザビは、ジオンのコントリズムに賛同し、国防の設立に尽力を尽くした共和国の功労者の一人だった。
 ギレンもまた、ジオンの革命を支援し、その理想をコロニー移民者に浸透させる役割を果たしていた。
 さらに、ザビ家の財政面の支援は、共和国の維持にとって必要不可欠であった。
 つまり、ザビ家は、軍事面、財政面において、実質的な共和国の大黒柱だったといえよう。
 そのような背景もあり、ザビ家のような軍閥は、ジオン・ズム・ダイクンの理想実現のために、必要悪としてしょぐうされたいた。
 ギレンは、ジオンの死後、自ら、公王になり、協和体制を転覆させた。
 そして、ジオン共和国は、ジオン公国となり、ザビ家による独裁体制を作り上げた。ジオン派も、ギレンの強引なやりかたに黙ってはいなかったが、ザビ家によって、ジオン派は追放された。
 一方、地球連邦政府は、国力の劣る、ジオン公国が本気で武力闘争を考えているとは考えていなかった。
 それゆえ、武力も威嚇にとどめ、ジオン・ズム・ダイクンの死に乗じてサイド3に揺さぶりをかけ、各サイドから孤立するように謀ったのだった。
 しかし、ジオン公国は、戦争のための準備を着々と進め、秘密兵器の開発を行っていった。