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1週間戦争

 宇宙世紀0079年1月3日午前7時20分。
 ジオン公国は、地球連邦に対して、宣戦布告をした。
 宣戦布告と同時に、ジオン公国は、サイド1、2、4に奇襲を敢行した。
 この電撃作戦は、NBC兵器を無差別に投入された。
 NBC兵器とは「Nuclear」(核)、「Biological」(生物)、「Chemical」(化学)の特性を使用した兵器の総称のことであり、歴史上類をみない、大量殺戮が行われたといわれている。
 それは、この戦争が勃発する以前の小規模な武力衝突とは比べ物にならない大規模なものだった。
 そして、その作戦の最終段階として、コロニー落としが実行されたのである。
 この作戦は、コロニーをサイド2の軌道をはずし、地球へコロニーを落下させるブリティッシュ作戦であった。
 連邦軍は激しく抗戦するが、抵抗むなしく、コロニーは、地球上に落下した。
 そして、ブリティッシュ作戦にともなう、コロニー落としによる被害は、多くの人命を奪い、全人類110億のうち30億人が死亡したといわれる。
 さらに、このコロニー落としによって、その後数年にもおよぶ地球規模の気象変動を引き起こした。
 この戦争は1月3日から1月10日まで続いた事から、一週間戦争と呼ばれている。