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ルウム戦役

コロニーお年の本来の標的であるジャブローの殲滅に失敗した[[ジオン公国]]軍は、再びコロニー落としを目論んだ。
 その標的となったのが、これまで攻撃をかけられていなかったサイド5(別名ルウム)であった。
 [[地球連邦軍]]は、情報をキャッチし1月15日、主力艦隊を建て直し、サイド5宙域において徹底抗戦を展開した。
 ジオン軍は、作戦を成功させるためには、サイド5第11番コロニー「ワトホート」に対して核パルスエンジンを装着しなければならなかった。
 その作業部隊を護衛するために、少ない貴重な戦力を振り分けなければならなかった。
 しかし、連邦軍の主力に対して、少ない戦力では、苦戦を強いられるのは火を見るよりもあきらかだった。。
 ついに、痺れを切らしたジオン軍は核パルスエンジンの装着を断念し、全部隊を連邦艦隊の攻撃に差し向ける事となった。
 この総力戦において、ジオン軍は、[[ミノフスキー粒子]]によって、電子戦を封じられた連邦軍の宇宙戦艦はモビルスーツに対して有効な迎撃手段を持っていなかった。
 そのため、[[連邦軍]]が数倍の戦力を持っていながらも、レビル将軍の乗艦する旗艦(マゼラン級戦艦アナンケ)が大破。
 レビル将軍は脱出の際、ジオンのMS部隊「黒い三連星」の乗るザクIに拿捕され、捕虜となってしまう。

 後にルウム戦役と呼ばれるこの戦闘は、そのままジオン軍が数倍の戦力差をモビルスーツにより跳ね返し、連邦軍宇宙艦隊はほぼ壊滅させた。
 これにより、一応の戦術的勝利を得た[[ジオン軍]]であったが、同時に、多くのモビルスーツのパイロットを失った。
 これにより、[[ジオン軍]]は、勝利を得たものの、二度目のコロニー落としという作戦は失敗に終わったのである。

 また、この戦いの際にジオン公国軍のシャア・アズナブル中尉が自身のパーソナルカラーである赤に塗装されたザクIIに搭乗し、地球連邦軍の戦闘艦艇5隻を撃沈するという戦績を上げているという話は有名である。
 これにより彼は二階級特進して少佐となった。それ以後、シャアは自機のパーソナルカラーから「赤い彗星」と呼ばれ、連邦軍に恐れられる事となる。