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V作戦

 V作戦とは、連邦軍がモビルスーツの開発と量産を平行して進める計画である。
 V作戦の目的は、MSの開発及び量産化 MS運用搭載可能な強襲揚陸艦の建造であり、MS及びMS搭載艦の運用戦術の確立である。
 元々はRX計画という宇宙世紀0078年3月に開始された地球連邦軍による諜報活動、新兵器開発などの複数の計画の総称である。
 連邦軍は、これまでに蓄積された板複数の開発計画を統合し、さらには、それを展開する戦略的な展望も視野に入れた計画だった。
 そのため、実験的な期待が多く、多様な支援機も開発されていたことが特に特徴的である。

 V作戦にいたるまでの道のりは長く、開戦の数年前までさかのぼる。
 連邦軍は、開戦の数年前から、ジオン軍?のモビルスーツの存在を、諜報機関が収拾していたし、この兵器に対する評価はかなり正確であった。
 しかし、地球連邦の首脳陣は、戦争の勃発そのものがありえないものであると決め付け、予見できずにいた。
 これは、ジオン側の情報操作とモビルスーツの有効性への疑問が大きな要因だったといえる。

 そのため、各地で散発していたゲリラ的な略奪事件や通信、交通施設の自己などにモビルスーツが関連しているという情報は省かれることがなかったにもかかわらず、モビルスーツという新兵器の潜在的な脅威に目を背けていたといえるだろう。
 上記のような条件ではあったが、連邦軍の一部には、巨大な人型平気開発のための基礎研究が開始されていた。
 連邦軍におけるモビルスーツの研究は、0078年のRX計画の発動までさかのぼることができるものの、それは、民間の研究所に委託されたものが殆どだった。
 そのため、モビルスーツの開発は、ジオン軍?に、大きな遅れをとっていた。
 実際、一年戦争が始まると開戦当初よりジオン軍のミノフスキー粒子によるMS運用戦術に劣勢に立たされルウム戦役による大敗を喫するに至りレビル将軍はMS開発の急務を悟る。

そこで、連邦軍は、宇宙戦略を形勢逆転させるために、モビルスーツの開発と、モビルスーツ運用を前提とした新型宇宙空母(あるいは宇宙戦艦)の開発・配備計画として、レビル大将を最高責任者とするモビルスーツ開発計画「V作戦」が発動される。 


 もともと、研究そのものは進展していたため、非常に短期間で実践への投入が可能となった。

 宇宙世紀0079年9月時点では、技術士官のテム・レイ大尉を中心として開発された3機のモビルスーツ・RXシリーズをサイド7に運び入れ、組み立てて、調整・最終テスト後にホワイトベースでジャブローに搬入する予定であった。

しかし、ジオン公国軍のモビルスーツ部隊がサイド7に侵入したことからこの計画は破綻し、予想外の展開をみせるようになる。