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ジャブロー攻略戦

 0079年11月。
 地球攻撃指令、ガルマ・ザビを失い、オデッサ作戦でも敗北をきしたジオン軍は、連邦軍の反撃に歯止めをかける必要があった。
 このとき、ホワイトベースは、北アイルランドのベルファストを経由して南米のジャブローへ向かうが、ジオン側はシャア・アズナブルが送り込んだ工作員によりホワイトベースの行き先を知っており、シャア指揮下の潜水艦隊マッドアングラー隊に尾行させつつジャブローへ戦力を集めた。
 そしてホワイトベース入港によりジャブローの正確な位置及び侵入口が明らかになった。
 また。モビルスーツの量産体制が進行中という情報も入った事から、ジオン軍はオデッサ作戦での敗北以降劣勢となっていた地上での軍事バランスを一発逆転すべく、地上軍を大量投入したジャブロー攻略を決断する。


 ジオン軍が投入した戦力は、ジオン軍の北米の拠点、キャルホルニア・ベースの戦力の大半だったという。
 南米の上空を何十機もの攻撃空母の編隊が覆い、ザクやグフ、ドムなどのMSを大量に降下させ地上からジャブローめがけて降下した。
 その一方で、ジオン軍は、水陸両用モビルスーツからなる工作隊がジャブローの奥に侵入し、完成したばかりの量産型MS・ジムの工場に時限爆弾を設置しようとしたが、ジャブロー側の抵抗も激しく、投入したモビルスーツ部隊もシャアの駆るズゴックを除く殆どが撃破されてしまう。
 ジオン軍は、オデッサ作戦で失った兵力では、連邦軍総司令本部を陥落させるにいたらず、逆にキャルホルニア・ベースを奪回されてしまう結果になってしまった。
 ジオン軍のジャブロー攻略戦敗北によって、連邦側はビンソン計画により建造していた戦艦群を大量に宇宙へ打ち上げ、宇宙における一大反抗作戦が開始されることになった。