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政府はTPPのことをまるで知らないで参加しようとしている

 

政府はTPPのことをまるで知らないで参加しようとしている
  
この記事は2011年10月時点のblog記事を基にしています https://ameblo.jp/tubuyakio/entry-12473098582.html?frm=theme




 こんにちは。呟き尾形です。
 環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉への参加問題で、交渉に参加した場合のメリットなどを分析した内部文書を政府が作成していたそうですが、その内容があまりにもお粗末で間違った分析でしたので、指摘しておきたいと思います。
 まず、TPPの内容を検討したものではなく、利己的な利害の検討でした。
 特に、TPP交渉参加実現できなければ新聞の見出しは「新政権、やはり何も決断できず」という言葉が躍る可能性が極めて大きいようです。経済界の政権への失望感が高くなるというけれど、TPPの内容で判断するべきで、評判や見栄でTPPを判断するのはおかしくて、国民のためじゃなく、政府のために判断しているということです。

 また、文書には、「食と農林漁業の再生実現会議」は事実上、TPP交渉参加を前提としており、政府が見送れば外務、経済産業両省は農業再生に非協力になるそうですが、政府は国益を見据えるべきで、各省庁の顔色をうかがうというのが根本的におかしいのです。
 なぜなら、省庁が政府の判断に従うのは当然で、政府の判断内容で、非協力的に、すべての奉仕者である公務員のあるべき姿ではないからです。
 本来各省庁は政府に協力するのが義務だ。本当なら各省庁は義務違反をしていることになります。
 これは、国民のためではなく自分の組織のメリットで協力するかどうか決めるのは憲法違反であるとも言い得るのです。

 こういう見当違いは外交でも見られます。
 たとえば、TPP参加しなければ、EU(欧州連合)から足元を見られ、注文ばかり付けられる。というのは分析能力がまるでない証拠です。
 交渉のやり方次第ですが、むしろ逆に、TPPに参加しないことも交渉の材料になります。
 TPPに参加するということは、TPP参加国の中で貿易を活発化させることと同意です。
 すると、相対的に、非TPP参加国の輸入は排他的になる傾向になります。
 その結果、TPP参加は、EUを排除するよというメッセージになるわけです。
 そもそも、とりあえず高く注文をふっかけるのが欧米のやりかたです。TPPに参加しようが参加しまいが、足元を見られるのは必然です。
 だって、日本は現段階で農政は失敗しているのですから。
 つまり、足元を見られたくないのであれば、TPPの参加の可否ではなく農政が大切だということです。
 もう、当時の与党である民主党の外交下手がよくわかります。
 また、中国にも高いレベルの自由化を要求できず、中韓FTA(自由貿易協定)だけ進む可能性もあるなどとトンチンカンなことを書いてあるそうです。
 そんなことは、ありえません。どれだけ中国が日本の金をあてにしているのかわかってないのでしょうね。
 また、同文書では、韓国が近々TPP交渉に参加する可能性が示唆されているそうですが、それはないでしょう。なぜなら、すでにアメリカは韓国と有利な協定を結んでいるからです。
 仮に、日本が不参加で、先に韓国が交渉メンバーとなった韓国は日本の参加を認めない可能性すらある 通貨スワップを泣いてたのんでくる国にそんなことをできるわけもないのです。
 誰が内部文書を作成したかわかりませんが、勉強不足もいいところです。

 信じるのは、政治に興味のない人ばかりちおうところでしょうか。




 また、TPPのような国際協定を甘く見ています。
 一般に国際協定は参加表明すれば、参加を決定したのと同意です。。
 実際の交渉参加は12年3月以降。「交渉参加すべきでない」との結論に至れば、参加を取り消せば良い。(取り消しは民主)党が提言し、政府は「重く受け止める」とすべきだと書いてありましたが、なんとも無責任な検討内容です。

 参加表明の際には「TPP交渉の最大の受益者は農業」としっかり言うべきだとあるそうですが、具体的な農政の改善がなければ、無策では予算付けたのと同意です。。
 TPPの参加とは無関係、つまり無駄ということです。

 では、なぜ日本政府は11月のAPECで交渉参加表明にこだわっているのでしょうか?
 その理由は、日本が参加表明できれば、米国が最も評価するタイミングだそうです。
 結局アメリカのご機嫌取りということですね。

 また、同文書の中に、早期参加表明の理由に、交渉参加時期を延ばせば、ルールづくりに参加できない地言うものがあります。そして、出来上がった協定に参加すると、原加盟国から徹底的な市場開放を要求されるとあるわけですが、文書は何か勘違いしています。

 最初からルール作りしても、徹底的な市場開放を要求されるのがTPPだということです。

 交渉参加に関心なしとみなされ、重要情報の入手が困難になるといっていますが、まずないでしょうね。
 だって、TPPの目玉は日本の参加で、ジャパンマネーでTPPを回そうというのが、アメリカの目論見だからです。


 所詮、政府がその程度の理解なら、むしろ、知らないうちに日本に不利な協定を結ぶ結果になるでしょう。
 民主党政権下では、TPPの交渉自体やめるべきでしょうね。

 

質問、感想などは、TPPとは何か?などに書き込みしていただければ、モチベーションもあがります(笑)


 

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