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ヨウ素131検出

 

 ヨウ素131検出

東北電力は女川原発付近で、放射性ヨウ素131が検出されたそうです。
★★★引用ここから★★★
新たにヨウ素131検出・宮城(共同通信)
 東北電力女川原発(宮城県女川町など)周辺の海の海藻からごく微量の、放射性ヨウ素131が検出された問題で、宮城県と東北電力の14日までの調査で、新たに女川原発周辺海域3所の海藻と、発構内の浄化槽汚泥から、ヨウ素131が検出さ出された。人体に影響はないレベル。女川原発からの気体廃棄物や排水からは検出されておらず、宮城県は、女川原発とは別の原因があるとみてさらに調査する。 
★★★引用ここまで★★★
[共同通信:2006年08月14日20時00分]より

 だそうです。
 これは、東北電力女川原発(女川町、石巻市)の周辺海域から相次いで人工放射性物質「ヨウ素131」という、放射性物質が微量ながら、検出されたことからはじまったそうです。
 で、これが、1回の調査で、次の調査で見つからないというのであれば、問題が無かったのですが、検出範囲は調査のたびに広がったそうで、なんと原発から12キロも離れた地点で最高濃度を記録したそうです。
 東北電力としては、原子炉内で発生する他の放射性物質(コバルト60やマンガン54など)が検出されていないので、「原発由来」を否定したそうです。
 また、専門家も東北電力と同意見だそうです。
 冷静に考えてみれば、仮に、燃料棒や原子炉トラブルで流出するなら、ほかの物質が見つかるはずだからです。

 ただし、人工放射性物質「ヨウ素131」が、検出から1カ月過ぎても原因は特定されていません。
 ちなみに、人工放射性物質「ヨウ素131」は、人体に影響ない微量との事でした。
 とはいえ、自然界には存在しない物質が次々検出されたという事実に、関係者は困惑しているそうです。

 同じようなケースが過去に、石川県の志賀原発でもあったそうです。1995年4月、同原発周辺海域で、微量のヨウ素131が検出されたそうですが、原発施設に異常はなく、「薬品が投棄されているのでは」との見方も出たが、原因特定には至りませんでした。
 こうした事もあり、8月4日開催の女川原発環境調査測定技術会でも、医薬品を疑う意見が出たそうです。
 とはいいつつも、NPO法人「原子力資料情報室」(東京)は「検出範囲が広すぎる。これでは何カ所にも捨てられていることになる」と指摘したそうです。

 さらに、実は、女川原発、ちょっと前に、原発の安全管理がずさんだとして国から品質保証体制の総点検を指示されています。
★★★引用ここから★★★
東北電が配管点検の強化を報告(共同通信)
 原発の安全管理がずさんだとして国から品質保証体制の総点検を指示されている問題で、東北電力は21日、女川原発(宮城県女川町など)の配管減肉の点検結果と、減肉管理方法見直しの最終報告書を経済産業省原子力安全・保安院に提出した。点検結果によると、東北電は1〜3号機で減肉の可能性がある配管計約 2200カ所を点検、1号機と2号機で計4カ所の★★★引用ここまで★★★
[共同通信:2006年08月21日19時20分]より

 と、ちょっとタイミングが悪すぎるのかもしれません。

 タイミングが悪いなら、悪いなりに慎重に対処するべきなのですが、定時のモニター調査でヨウ素131を検出した東北電力が、県に報告したのは3週間後です。
 ま、管理がずさんな状態だから仕方ないのかもしれませんね。
 ともあれ、東北電力は緊張感がなさすぎたというのは事実のようですし、これは、東北電力も認めるところのようです。
 実際、東北電力の高橋社長は「女川は84年の運転開始以来、順調に稼働してきたため、高慢とまでは言わないが(社内で)原子力に対する厳しさが薄れてきた」と釈明したそうです。
 そして、「女川原発でご心配をかけて深くおわびします」と陳謝したうえで、「報告の遅れなどの不手際を改善して、ヨウ素は原因を突き止めたい」と述べたそうです。
 
 こんなこともあるので、原因究明が進まない中、東北電力の初動への批判も出ているそうです。


 ちなみに、
女川原発のサイト
http://www.tohoku-epco.co.jp/genshi/onagawa/index.html

 

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