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データ改ざんについて(北陸電力の場合)

 

 

 ●データ改ざんについて(北陸電力の場合)

 データ改ざんは、北陸電力でもありました。
 北陸電力志賀原発1号機(石川県志賀町)で1999年、定期検査中に89本ある制御棒のうち3本が誤って抜け、炉心の一部で核分裂反応が持続する「臨界」に達し、制御不能のまま約15分間、臨界状態が続く事故があったそうです。
 これは、社内の申告で発覚し、当時の原発所長も経緯を認識していたが、事実関係を国に報告せず、引き継ぎの資料にも記載していなかったそうです。
 情報開示に消極的な各社の姿勢が制御棒トラブルなどの連鎖を生んだ結果になりました。


 経済産業省原子力安全・保安院は、同社に厳重注意するとともに、同原発1号機の停止と安全総点検を指示したそうです。保安院は臨界事故の再発防止策を3月30日までに、隠ぺいなどの不正防止も含めた抜本的な再発防止策を4月13日までに提出するよう求めたそうです。

 これうけて、北陸電力は3月16日午前6時27分、経産省原子力安全・保安院の指示に基づき原子炉を停止させ、安全の総点検を実施したそうです。
 もともと、2007年8月に予定していた次回の定期検査を前倒しする形で安全の総点検を実施し、保安院からもとめられた、再発防止策をたてるため、根本的な原因の究明と早急に実施できる技術的な対策を行うそうです。 志賀町は16日午前から、前日に続いて同原発を立ち入り調査したそうです。
 また、経済産業省原子力安全・保安院の広瀬研吉院長は3月18日午後、特別検査を前に同原発を訪れ、中央制御室や制御棒を作動させるシステムなどを視察したそうです。
 広瀬院長は「臨界事故自体、遺憾に受け止めているが、その後の(会社の)対応に重大な問題があったのではないかと考えている」と指摘したそうです。

 そして、経済産業省の原子力安全・保安院は19日、事故当時の運転体制などを調査する特別検査を始めたそうです。
 特別検査は2002年の東京電力によるトラブル隠しと、2004年の関西電力美浜原発3号機の死傷事故に続き3回目だそうです。

 さて、この臨界事故各誌で、現在の北陸電力の常務が、当時、原発所長代理を務めており、原発幹部を招集し緊急対策会議を開き、事故の隠ぺいを決めており、この常務も決定に関与したらしいことが、3月23日、分かったそうです。
 
 この臨界事故隠蔽発覚をうけ、北陸電力は、3月28日、2007年度電力供給計画において、原発の稼働を盛り込まないと発表したそうです。

 これは、国の指示で停止した1号機に加え、タービン損傷で停止した2号機ともに運転再開のめどが立っていないためで、供給計画に原発稼働を盛り込めない異例の事態になってしまいました。

 こうしたこともあり、業績悪化が必至のため、全役員の06年度の役員賞与をゼロとすることにしたそうです。




 

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