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呟き尾形の色の心理学 第16回
 光源色と表面色の違いについて

 

 

 

 

 

 

 

 

★★★
  ボォン ジョルノ、こんにちわ。クニークルスです。
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです」
《こんにちわの、めぐたんなのだ》
『こんにちわ。呟き尾形です』
 今回は光源色の3原色と、表面色の3原色の違いだよね。
『はい。光の場合、赤と緑を混ぜると黄色になります。
 緑と青を混ぜるとシアン、青と赤を混ぜるとマゼンタになります』
「あれれ、表面色CYMだね」
 じゃぁ、光の3原色全部まぜると何色になるのかな?
『白です。
 電球などの光が白く見えるのはそのためです』
「へぇ。なんかすごいね」
『このように、混ぜることによって明るい色を作り出す混色を加法混色とい
います。
 この混色原理を利用したのがカラーテレビです。
 カラーテレビは肉眼ではわかりにくいのですが、拡大してみると赤、緑、
青の粒が様々な光で光っており、この光が人間の目に届く頃にはカラフルな
画像として認識されるわけです』
「なんだか信じられないね」
 でも、コンピュータの画像を拡大すると粒々が大きくなって四角がたくさ
んあるよね。
「じゃぁ、表面色の3原色は?」
『これは、絵の具なんかで経験している人多いと思いますが、加法混色とは
逆に、色を混ぜれば混ぜるほど暗い色になります。
 ですので、減法混色と呼ばれています。
 今は肉眼では難しいのですが、昔のカラープリンターなんかは赤、黄、青
そして黒の点が並んでいます。
 今のプリンターはルーペとかじゃないと分かりづらいですよね』
「そういえば、画面の色とカラープリンターの色が違う。ってクニークルス
君は文句をいってたよね」
 そうそう。でも、なんかディスプレイの色は光の3原色で、プリントされ
た色が表面色の3原色だ。というのがわかったら、なんだかあたり前のよう
な気がしてきた。
『その通りなのです。光は加法混色によって、色を出しますが、表面色は減
法混色で色を反射します。片方は色を加えれば加えるほど明るくなり、一方
は色を加えれば加えるほど暗くなる。
 もちろん、同じようにする工夫はしているのでしょうが、原理的に無理で
あることは分かっていただけると思います。
 とはいえ、まったく関係が無いわけではありません。
 黄色とマゼンダを混ぜると、赤になり、黄色とシアンを混ぜると緑、マゼ
ンダとシアンをまぜると青になります』
「あ、光の3原色だ」
 まったく無関係じゃないんだ。
「なんだか面白いよね」
『3原色についての後は、補色についてです』
 それは次回ということで、それじゃぁ、アルデベルチ。




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