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呟き尾形の色の心理学 第68回
 地域と好まれる色

 

 

 

 

 

 

 

 

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((*^0^*)(☆o☆)(◎−◎)(ー_☆)(#^∇^#)/(^¬^)

呟き尾形の色の心理学 068号

(-_-;)(ToT)凸(●―●メ (´0`) =3メテオ!( ・_・)ノ ミ★
 色は心の鏡です♪ d(⌒o⌒)b♪
2008/01/11

登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒のはず・・・。
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人物の台詞です。

☆ちょっと宣伝
 呟き尾形の心理学ファイル
 http://homepage2.nifty.com/SON/SITEMAP18.htm

 私なりに、心理学についてまとめているサイトです。
 マイペースで更新しています。
 


★★★
 ボォン ジョルノ、こんにちわ。クニークルスです。
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです」
《こんにちわの、めぐたんなのだ(⌒o⌒) 》
『こんにちわ。呟き尾形です』
「今回は何についてなの?」
『今回は、民族と高貴な色についてです』
《ふに、民族とほうき?(*≧m≦*)
 みんな一斉に掃除でもするのか?(○^ε^○)》
 ほうきじゃなくて、高貴だよめぐたん。
 身分が高く、とうといということだよ。
《ふ〜ん(’−’)》
『数ある色の中で、特定な高貴な色というものが存在します。
 ただし、高貴な色は、国によって色がことなります』
「高貴な色といっても万国共通じゃないんだね。
 その国や民族によってちがうんだね」
『そうですね。
 特に、高貴な色は、その国の国旗に反映されていることが
多くあります』
《なんでなのだ?(・_・?) 》
「その国を治める王家とかのいろだからじゃない?」
『そうですね。
 中国では、黄色は、伝統的に高貴な色として尊ばれてきまし
た。
 黄は青、赤、白、黒と並ぶ五色の一つであり、五行思想にい
う万物を構成する五元素木、火、土、金、水の中央を占める土
の色として重んじられ、天子を象徴する色として尊ばれても
います』
《中国のコーテーは、人間じゃないのか?(?_?)》
「どういうこと?」
 天子を天使と勘違いしたんじゃない?
《だはは、ちょっとした間違いなのだ(○`ε´○)》
『話をすすめます
 黄色が高貴な色であるというのは、映画、ラストエンペラー
に登場する皇帝愛新覚羅溥儀の台詞に象徴されています。
 中国には二人の皇帝がいる
 と指摘され
この黄色の服を着れるのは、私だけだ!
 と叫ぶシーンがあります。
 このように、衣服の色としても黄色は尊ばれ、天子が常服とし
て用いた黄色い上衣である「黄袍」は、随以後は一般の着用が禁
じられているし、黄衫と呼ばれる黄色いひとえの短い着物は、
もっぱら富貴の家の子弟が着用されたそうです』
「ということは、天子だけが黄色いものおみつけられたってこと?」
『そうともかぎりません。
 天子に限らず民間においても黄色は尊ばれており、道教の道士
は黄色の道服をまとい、黄色の冠をかぶっています』
「なにか、黄色には意味があるの?」
『彼らが邪鬼を払うために用いた護符も黄色の紙片であるのが普
通でした』
《まよけなのだぁ〜\(^o^)/》
『そうですね。
 また、後漢末の群雄割拠のきっかけをつくった張角らの率いる
農民反乱の衆徒が黄巾を着用したのは、五行思想で漢の火徳(赤)
に代わるものとして黄色を用いたものでだったそうです。
 このように古代の人びとが黄色に対して尊崇と愛着の感情を抱い
たのは、彼らをはぐぐみ育ててくれた大地が黄色い大地であり、そ
の大地に豊かな養分をもたらし農耕生活を支えてくれたのが黄色い
大河であったことと、おそらく無縁ではないのでしょうね』
「ほかの国はどうなの?」
『そうですね。
 中国では高貴な色ですが、ヨーロッパ地方では、黄色は蔑みの対
象として忌み嫌われた歴史があります』
《よーろっぱは、どれがこーきないろなのだ?》
『歴史では、キリストを裏切った弟子、ユダが黄色の衣服を着てい
たからだという説があります』
「じゃぁ、ヨーロッパにおいて、高貴な色はどういったものだった
の?」
『ヨーロッパでは、王室や領主の紋章の色、境界のカラーなどによっ
て、左右されることおおいようです。
 ヨーロッパでは一般的に白や青が高貴な色だとされています。
 カトリック教会最高司教であるローマ法王の礼儀用の正式法衣は
白、また、イギリス王室の色はロイヤルブルーです。
 これは、イギリスが海洋国家であり、7つの海を支配した事から
海の色の青を王室の色と定めたといわれています。
 英語でブルーブラッドというと、王家や貴族の血統のことを言い
ます』
「じゃぁ、ヨーロッパの国は全部そうなの?」
『いいえ、赤が尊重される国は国旗も赤い場合が多くあります。
 たとえば、旧ソ連です。
 赤とえば、共産主義の象徴としての赤が尊ばれているかといえば、
実はそうではなく、ロシア語の赤の語源は美しいという言葉から派
生したとされています。
 つまり、ロシアの赤の広場は、美しい広場という意味だともいえ
るわけです。』
「じゃぁ、日本は、日の丸だから赤が高貴ないろなの?」
『いいえ、日本では古来より紫色は、高貴な色とされ、その染色法
も珍重されました』
《ふに、なんでなのだ?( ̄_ ̄?)》
『飛鳥時代に定められた官位12階だといわれています。
 聖徳太子が官吏を表す冠の色を、紫、赤、青、黄色、緑、白の順
としました。
 そのため、高い位を表した紫色が高貴な色だとされたという説が
有力です。
 江戸時代以前においては、紫を、お禁色(おとめいろ)といって
庶民は紫の衣服を使ってはいけないことになっていました。
 近世においては、京紫や江戸紫と称した紫染めが流行するなど、
時代が下がるにつれてその需要は拡大した。一部では紫草の栽培が
成されていたと言われています』
「紫色が高貴な色は日本だけなの?」
『古代ローマ帝国でも紫は皇帝の色として使われていました。
 これは、染料にも理由があるようで、美しい紫を染めるのは難し
く、古代紫はブリュミュウという軟体生物から採取されたそうです。
 国や民族によって高貴な色はことなりますが、その理由もさまざ
まなようです』
 それじゃ、アルデベルチ。





















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