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呟き尾形の色の心理学 第78回
 音と色 5 共感覚の科学的な研究

 

 

 

 

 

 

 

 


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 ボォン ジョルノ、こんにちわ。クニークルスです。
「こんにちわ。みなさん。ムーシコスです」
《こんにちわの、めぐたんなのだ(⌒o⌒) 》
『こんにちわ。呟き尾形です』
「今回は何についてなの?」
『前回は、音と色彩の共感覚について、科学的なアプローチ
について、お話しましたが、実は、これまでは、音と色彩の
共感覚について非科学的だという理由から、ほとんど研究
されなかったテーマだったのです』
《なんでなのだ?(・_・?)》
『まず、科学的な技術は進歩したにもかかわらず、音楽と
色彩とが一つに統合された芸術はまだ生まれていないことも
関係しています。
 科学的には、視覚と聴覚という、二つの感覚器官による感
覚間の結合が不明瞭だということが上げられます』
「それは、比ゆ的な意味じゃないよね?」
『はい。
 静的で水色のような音楽といったような比喩ではなく、
 実際に光や色彩の塊が目の前に現れ、外から受ける刺激
と同様の感覚が色は聴覚として、音は視覚として共通に感じ
取ることになります』
 でも、科学と言うのは、客観的に証明できるものだけを
指して、科学的と呼ぶんじゃないの?
 シニョール呟き尾形。
『はい。従来の科学的と言うのはそうした意味だといって
いいでしょう。
 ただし、それだと、主観的な経験や、直観的に理解してい
ることは、科学では、一切取り扱えないということになって
しまいます。
 しかし、私たちは現実の事実として主観的な経験と言う
現象が存在し、直感的に理解しているということも事実と
した現象として存在します。
 それを、科学の限界として取り扱うのか、むしろ、そうした
主観的、直感的な現象を、丁寧に扱うことが、主観的、直感的
な現象の本質に近づくためには必要ではないかという立場を
とることも可能ではないかと言うことです。
 そうした態度をとることで、現代のテクノロジーや科学観が
抱える矛盾や問題を克服するための指針としても重要なもので
あるということが言い得るわけです』
「じゃぁ、具体的にどんな科学的な研究があったの?」
『たとえば、 1704年、アイザック・ニュートンが音波の振動数
とそれに対応する光の波長を等しくする数式を組み立てようと
したそうです。
 また、1725年、視覚クラブサンという音と光で奏でる楽器が
登場し、同様の装置はたくさんつくられているということがあ
ります。
 ただし、1810年、ゲーテ従来の色彩論を批判する形で、色彩
論が発表し、色覚とそのほかの感覚との対応について詳しく述
べるということもありました』
「科学的にはいろいろ研究されているんだね。
 でも、どうして、科学的な解明が進んでいないんだろ?」
『それは、はじめの方で言ったように、科学的には、視覚と
聴覚という、二つの感覚器官による感覚間の結合が不明瞭だ
ということがありますが、そもそも、共感覚というものが、
主観という現象であり、客観化しにくいものだからでしょうね』
 それじゃ、アリベデルチ


















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