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東の終着駅の予定駅、荒井駅

 
こんにちわ。呟き尾形です。

 ちょっと前の話になりますが、仙台地下鉄東西線の施工認可がされました。
 たぶん、仙台市に必要なのは、バリアフリーとともに、観光客に優しい街づくりだとは思います。
 嘘だと思われるなら、仙台市を車椅子であるって見れば体験できるはずです。

 それをさておき、地下鉄東西線というのは、疑問視しています。
 なぜなら、問題として、下記の3点が挙げられるからです。

 ・利用客の見込みに妥当性はなく、見込みより少なくなり、赤字になるのではないか(ちなみに、仙台の南北線は年にだいたい20億円の赤字をだしている)。
 ・青葉通りのケヤキ並木のケヤキの移動、伐採。
 ・総事業費2735億円に見合う効果が得られるのか?(そもそも必然性と需要があるのか?)

 という問題は抱えているものの、時間の経過と共にプロジェクトは進んでいきます。
 進んでいるものは仕方ありませんし、仙台市の市長選挙においても、東西線を作るべきという市民の民意が出たわけです。

 なんにしろ、施工されることが認可されたわけですから、東西線という器をどのように活用するかがポイントになるでしょうし、それが上手くいけば、「用客の見込みに妥当性はなく、見込みより少なくなり、赤字になるのではないか」という問題は、あっさり解決します。
 さらにいえば、その問題が解決できれば、結果的に「総事業費2735億円に見合う効果が得られるのか?」も解決します。
 残る、「青葉通りのケヤキ並木のケヤキの移動、伐採」という問題ですが、別プロジェクトで、名ばかりの杜の都を返上する緑の回廊という百年の杜づくりが上手くいけばなんとかなると思われます。

 では、実際、地下鉄の駅ではどのような計画が立てられているのかということだと思います。

 まずは、東の終着駅の予定駅、荒井駅はどうでしょう?

 軽く調べてみましたが・・・ありませんでした。

 もちろん、まったくない。
 というわけではありません。
 周辺の田園地帯を環境に配慮しつつ、東部地域の中心となる個性あるまちづくりを行うというコンセプトはあるよう

ですが、肝心の個性、および、駅周辺の魅力そのものが、現在の段階では、まだみあたらないということです。
 とりあえず、器としての土地区画整理をする。
 荒井駅以東の地域の交通アクセスを充実させることで、「東のターミナル」としての役割を考えているようですが、
それだけでは人は集まってくれません。
 さらに、開業までに間があるために、商工業者関係者や住民の意識は高いとはいえないようです。
 また、田園地帯を土地区画整理事業をやったとしても、交通アクセスの条件が急激によくなることで、土地の価値も
上がった住宅を買って住む人がいるのだろうかという疑問もあります。

 ところで、現在、日本では食料・農業・農村基本計画において、農業を活性化させようとい計画をたてていますが、
この土地区画整理によって、農業を犠牲にする。
 という矛盾もあることは一言書いておきます。

 さて、このように、交通アクセスや道路などいわゆる公共事業は、本来、市民に必要だと需要があっておこるはずな
のに、現在では反対に計画が先行して、市民がそれならとついていく形になってしまっています。
 しかし、その結果、それを活用するアイディアなどがなかなかでず、結果的に器だけが古びて、赤字だけが累積する
という結果になるのは、南北線の結果からみれば理解してもらえると思います。

 たしかに、荒井駅周辺には、仙台東部ICや国道4号線という車のアクセスがとても良い条件にあります。
 つまり、車と仙台をつなげる東部の仙台の入り口。
 というメリットをなんとか活かす方法を考えるべきでしょう。
 また、現在の農地を住宅地にするという考えよりは、むしろ、農地から森林公園にし、農業体験コーナーを作ったり
、公園なかに、購買地を設定し、固定の店舗ではなく、屋台のような仮設店舗を時期に応じて建てることで、特色を出
すという方法もあるでしょう。
 これは、杜の都仙台のイメージアップに利用することもつながると考えられます。

 

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質問、感想などは、仙台プロジェクト掲示板などに書き込みしていただければ、モチベーションもあがります(笑


 

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