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めぐたん王子様に会う 5
はぁ、はぁ、満月の夜に、この薬草をやらないと、おばあさんは
狼に食べられてしまうのだ。
そうならないように、日が暮れるまでにめぐたんは、おばあさんの
ところに行かなくちゃいけなかったのだ(@0@)
ごめん、おばあさんm(__)m
めぐたんが恋に恋をしていたばっかりに!
「おお、めぐたん。じゃな。
おばあさんから話はよく聞いているぞ」
え? めぐたんに後ろから話かけるあなたは誰?
と振り向いてみると、なんと狼男さんがいるではないか〜
o(゜゜o))((o゜゜)oウオウサオウ
「はっはっはっは、ワシはライカンスローピーにかかったじじぃじゃ
よ」
え? らいかんすろーぴぃって狼男になる病気なのかヾ(@^▽^@)ノ
でも、おばあさんは男じゃないから、狼男じゃなくて、狼女?
でも、狼女というより、狼おばあさん?
どっちだろう・・・?(o ̄ー ̄o)
「はっはっは、そうか、そうか、わしらの病気のことはよく知らな
かったんじゃな。
だが、若い小僧がこの病気になると、自分の心がわかっとらんから
大暴れするもんじゃが、わしらくらいの魔法使いがかかると、ちょっ
と毛深くなる程度ですむんじゃ」
「ほぇ〜Σ(=゜ω゜=;) マジ!?
それはどうしてなのだ?」
「外見や一時の思い込みに気持ちが左右されないからじゃよ。
ワシも若い頃にはたくさん恋をした。
それこそ、娘っこの器量や、ちょっと優しくされたくらいで恋を
したもんじゃて」
「狼おじいさんも( ^0^)σ
実は、めぐたんは失恋ばっかりしているのだ(。>ω<)」
「おお、じゃから、この前に来たときよりもぐっとべっぴんさんに
なったんじゃな」
「え? 狼おじいさんは、めぐたんとあった事があったのか?」
「ほら、この前、おばあさんのお見舞いに来たときに隣にいたじじぃ
じゃよ」
どしぇー!(||゚Д゚)ドシェ〜〜〜〜〜〜〜!!!
「見た目は狼おじいさんなのに、この前とはゼンゼンちがうのだ〜」
「はっはっは、ライカンスローピーという病気は、姿が狼になって
しまう病気なんじゃよ。
もっとも、姿が狼になるだけのはなしじゃ。
自分の外見で自分を見失ったら、心まで狼になっちまうんじゃが、
常に、自分自身と向き合っていれば、変わるのは姿だけじゃて。
ほら、めぐたんのおばあさんもな」
狼おじいさんがそういうと、狼おばあさんが恥ずかしそうに出
てきたのだ〜(・_・ )
「めぐたん。ずっとだまっていてごめんね」
そ、その声は、めぐたんのおばあさんなのだ!!!
そっか、めぐたんのおばあさんもらいかんすろーぴーにかかっ
ているから、狼の格好になってもおかしくないのだ!
「おばあさん。遅くなって御免なのだ」
「あら、私がこんな姿でも、いつもと同じように接してくれるのね」
「もちろんなのだ。
外見がよくても、とんでもない男がたくさんいるのがめぐたんは
知っているのだ。
それに、狼おじいさんは、狼だけどとってもいい人なのだ」
うう、マッチョに、女たらしに、ロマンスグレーのおじ様のこと
を思い出してしまったのだ。
「たくさん恋をしたのね。
めぐたん」
「こ、恋なんてとんでもないのだ!(((\(@v@)/)))
ただ、いいなぁ〜とおもったら、実はとんでもない男ばっかり
だったのだ( -"-).。o0オモイダシタダケデハラダタシイ」
「それが恋なのよ、めぐたん。
それにね、女性は恋をするほど、素敵な女性になるものよ」
「そうか! そうなのか!(⌒▽⌒)」
「そうよ、めぐたん」
わぁ、狼の毛はちょっぴり硬いけど、優しいおばあさんに抱きしめ
られちゃったのだ〜。
+。:.゜ヽ(・´ー`・)ノ゜.:。+。
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