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呟き尾形の哲学講座
第4回 相対主義について

 

 

 

 

 

 

 

 

登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人物の台詞です。

★★★
『こんにちわ。呟き尾形です』
 こんにちわ。クニークルスだよ。
 さて、今回は、前回の続き、タレスの言葉から。
「”万物は水である”だったよね」
 そう、ときに、ムーシコス君。君はタレスという人物を知っているかな?
「ゼンゼン」
《タレスってタレ〜ス? きゃははは》
 ああ、めぐたん。自分で言って、自分でウケナイ。
《だって〜(○`ε´○)ぶーっ》
『はは、めぐたんには退屈になるだろうけど、タレスの簡単な紹介だ。はい。
ムーシコス君。これ読んで・・・』
「えっと、タレス。前640〜前546頃。古代ギリシアの哲学者、自然哲学の
祖。イオニア地方のミレトスで新興商業者の子に生まれた。
 書籍などは残されていないが、皆既日食の予言や、ピラミッドの高さの測
定、ナイル川の氾濫の原因に関する考察などが彼の実績とされている」
《なんだかよくわかんないけど、すごいんだよね(☆o☆)キラキラ》
『そうなんだ。めぐたん。当時、これだけのことをわかるなんて、当時の知
識の最先端を把握していたといってもいいでしょう』
《頭がいい人なの?》
『そうですね。当時、説明できないこと、わからないことがあったら、すべて
神様のせいにしたんだ。雷が落ちるのはゼウスが怒っているからだ。太陽
が毎日昇っては沈むのは、アポロンが御車で毎日太陽を引いているからだ
とかですね。
 でも、タレスはそうではなくて、すべての根源は水であると言って、神話的
宇宙発生観念から脱却したって訳なんです』
 つまり、とにかくなんでもかんでも、神様のせいにするのではなく、自分た
ちで考えて、謎を解明していこう。というスタイルになったわけさ。
《どうして、そんなことするの?》
 う〜ん、それはね。めぐたん。たとえば、めぐたんのお母さんが用意してく
れたこのおやつのプリンが4つあります。
《プリンだぁ(☆o☆)キラキラ》
 これをムーシコスが一つ、セニョール呟き尾形が一つ。そして、私が一つ、
めぐたんには半分で、私が残りの半分を食べたとしよう。
《やだー凸(●―●メ》
 すると、めぐたんは怒るよね。
《あたりまえなのだ》
 でも、半分になったのは、神様がそう決めたからだ。と言ったらどうする。
《そんなの、リフジンダー!!!┏( ̄へ ̄;)┓》
 でしょ。だから、タレスは一つの基準を作って、世界を説明しようとしたの
さ。そうすれば、プリンが半分にされたことは、理不尽だったり、正当だった
り判断できるわけだ。
『か、かな〜り、苦しいけれど、物事に基準を持たせて説明することの重要
さは分かってくれたんじゃないかとおもいます』
「でも、そんなことあたりまえなんじゃないかなぁ」
 そのとーり、ムーシコス君。でも、それは、哲学とか他の学問が、さもあた
りまえのように教育されているからなんだ。哲学や他の学問がきっちりでき
ていない時代は、これからおきるめぐたんのプリン事件のように・・・アーン。
モグモグ。
《あー、めぐたんの分のプリン(ToT)》
 と、こんな風に私が食べてしまっても、神様とかのせいにしてしまえるわけ
だ。
 あれれ、ムーシコス君がどんどん大きくなっていくぞ。
「いや、ちがうよ、クニークルス君。めぐたんの魔法で、クニークルス君が小
さくなっているんだよ」
 どひゃー。そんな、私から見ると、ムーシコス君が大きくなっているのにー。
となれば、相対的には私の言っていることは正しいんだけど・・・。
 ああ! めぐたんまで大きくなってるぅぅぅ(◎−◎)
《むっふっふっふ、食べ物の恨みは大きいのだ》
 ぎゃーぁぁぁぁぁぁぁぁ。
「あ、クニークルス君がめぐたんに握り締められてる・・・(-_-;)イタソー」
『っと、それはさておき、最後にクニークスルが残した単語、相対。次回は相対
についてです』
「さて、これを読んでいるみんな。なにか質問や疑問はなかった?
 あるいは、なにか意見があるときは、メールでくれれば、講座の中で取り込ん
でいきたいと思ってるからね」
『あれ、クニークルスがやらないと思ったら、ムーシコスが私の台詞を』
「一度やってみたかったんだよねぇ。
 それじゃ、あるでべるち」

★★★

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