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呟き尾形の哲学講座
第24回 アリストテレスとプラトンの見解の違いについて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人


★★★
「気がつけば師走。2002年も終わっちゃいますね」
 たしかにそうだね。ムーシコス君。強引矢の嵐ってね。
《それを言うなら公印夜の五都市》
『あ〜、クニークルスもめぐたんも違います。それ以上自分の無知を自慢し
ないように。
 というわけで、こんにちわ。呟き尾形です』
「今回は、プラトンとアリストテレスの見解の違いだったね」
『そうですね。プラトンとアリストテレスの違いは、主にイデアにありま
す。
 イデアの見解の違いとして、アリストテレスは、イデアの存在は認める
が、イデア界の存在は否定しました。
《なんでなのだ?》
 それはね。めぐたん。プラトンはイデアに固執するあまり、自然の変化
に目を向けていなかったからだ。だから、イデアは遥か遠くのイデア界に
存在するのではなく、現実の個物そのものに内在すると考えそうだ。
『そうですね。
 アリストテレスは、プラトンが見落とした自然の変化、つまり自然過程
に目をむけたわけです』
「ふ〜ん。目に見えないイデアより、目に見える事実を重視したんだ」
『そうです。
 アリストテレスの偉大なところは、現実の事物の「存在」について考究
したところです』
 アリストテレスは、それこそ、大いなる自然に分け入り、魚やカエル、
アネモネもケシの花も研究したんだよ。
 そうだよね? シニョール呟き尾形。
『そうですね。
 ちょっと乱暴な言い方をすれば、プラトンは理性だけを用い、アリスト
テレスはそれに加えて感覚を加えたわけです』
《だから、プラトンとアリストテレスに違いがあるのか〜(◎−◎)ナルホド》
『たとえば、ハート型のチョコであるなら、全てのハートはハートという
概念があるから、共通してみんながハートを認識するのだけれども、プラト
ンはその根拠はイデアにあるとしました』
 でも、アリストテレスはそれはハートに存在する特徴を総合して、そう
した概念が後付けされたのだ。と考えたのさ。
『クニークルスはアリストテレスに詳しいね』
 ふっふっふ、先週、占い師のフォルスに話を聞いてきたのさ。
 当たらない占い師で売ってるから、ヒマらしいよ。
『なるほど。
 話をもどそうか。プラトンは最初から先見的なハートのイデアがあったか
ら、ハートという概念が出来た。と言い、アリストテレスは逆に経験的に得
た情報からハートという概念が出来上がったとしたわけです』
 アリストテレスはそういったいきさつで、”プラトンは、人間の想像と現
実の世界を取り違えることでは、一種の神話の世界観にはまり込んでしまっ
たということになる”と言ったそうだ。
「え? どういったこと?」
『アリストテレスは再考の知識は「存在」そのものにかかわる知識なのだか
ら、目に見えないものを重視しすぎちゃったってことですね』
《なんでなのだ?》
 それはね。めぐたん。
 「存在」以外の知識は一面だけを取り出して研究するに過ぎないからであ
り、あらゆる知識・学問の根元にある「存在」を真っ先に研究することが必
要であると考えたからさ。
《な、なんか予習してきたクニークルスの後光が・・・( ̄▽ ̄;)マブシイ》
 僕は天災だからね。
《ぷぷ、天才じゃなくて天災なんだ》
 ( ̄ε ̄;)イイマチガエタダケジャン
『それはさておき、アリストテレスはの「第一哲学」(形而上学)とは、存
在一般についての知識ということになります』
 で、次回はアリストテレスがどんな風に理論展開したのかを行います。
『今回のクニークルスはなぜか燃えていますねぇ・・・』
《さて、これをよんでいる、みんなはわかんないことはなかったか?
 めぐたんは、わかんないことばかりなのだ。
 もしあったら、めぐたんが代わりに質問するからメールをするのだ〜。
 それと、とってもむずかしー意見や質問をして、呟き尾形の困る顔を見
るのもけっこー楽しいから、とってもむずかしー意見や質問もあったらメ
ールを送るのだ。
 さらばなのだ〜。
 ゚★。.:*:・'゚☆。.:*:・'゚ 。.:*:・'゚☆。.(ノ ̄▽ ̄)ノキラキラワープ☆》




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