登場人物紹介 
      『呟き尾形』:講師・・・のはず 
      クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず 
      「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。 
      《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒 
      【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師 
      ※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人
       
      ★★★
       
      「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」 
       こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。 
      《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ(*⌒〜⌒*)/》 
      『こんにちわ。呟き尾形です』 
      「今回のお話は何?」 
      『今回は、トマス・アクィナスです』 
      《ふに、トマトがナイスでうまい?(^¬^)》 
       トマス・アクィナスだよ、めぐたん。 
       トマス・アクィナスは、イタリアの中世の哲学者で神学者なんだよ。 
      「じゃぁ、今回は、トマス・アクィナスのあゆみだね」 
      『はい。その通りです。 
       トマス・アクィナスは、1225年ごろ、トマスはナポリ王国アクィノ 
      の領主の家に生まれました。 
       トマス・アクィナスの母テオドラは、神聖ローマ帝国のホーエン 
      シュタウフェン家につらなる血筋であった。生まれたのはランドル 
      フ伯であった父親の居城、ナポリ王国のロッカセッカ城であると考 
      えられています。 
       そして、トマス・アクィナスの、アクィナスはアクィノの人の意 
      味です』 
      「由緒正しい家柄ってことだね」 
      『そうですね。 
       そして、トマス・アクィナスの伯父のシニバルドはモンテ・カッ 
      シーノ修道院の院長をしていたため、やがてトマスもそこで院長と 
      して伯父の後を継ぐことが期待されてました』 
      《それで、トマスも院長になったのか?( ・.・)ボソ》   
      『いいえ、トマスは、、ナポリ大学に進んだ後、家族の反対を押し切 
      って、ドミニコ会員になったのです』 
      「ドミニコ会って何?」 
      《それに、どーして反対したのだ?(¬o¬)》 
      『ドミニコ会は当時、フランシスコ会と共に中世初期の教会制度へ 
      の挑戦ともいえる新機軸を打ち出した修道会です。 
       さらに、新進気鋭の会として学会をリードする存在でした』 
      「なるのど、由緒正しい家柄なら、トマスがドミニコ会に入るのを喜 
      ばないよね」 
      『そうですね。 
       そこで、トマスは、強制的にサン・ジョバンニ城の家族の元に連れ 
      帰り、一年以上そこで軟禁されて翻意を促されました』 
      《いくらなんでも、それはひどいのだ(○`ε´○)》 
      『トマスの伝記によれば、家族は若い女性を連れてきてトマスを誘惑 
      までさせたが、彼の決心はゆるがなかったともいわれています。 
       ついに家族も折れてドミニコ会に入会を許されるとトマスはケルン 
      に学び、そこで生涯の師とあおいだアルベルトゥス・マグヌスと出 
      会ったそうです』 
      《アラベルドウズ?(・_・?) 》 
       アルベルトゥス・マグヌスだよ、めぐたん。 
       大聖アルベルトとも呼ばれる13世紀のドイツのキリスト教神学者で 
      アラベルドウズとは別の人だよ。 
      『そうですね。 
       さて、トマスは、パリ大学で教鞭をとり、教授に就任しました。 
       帰国してローマの修道院で研究に励み、『神学大全』や聖書注釈書 
      を著しました。 
       教皇クレマンス4世から大司教就任を求められましたがが、辞退し、 
      修道士に徹しました。 
       パリのドミニコ会神学院の院長ののち、帰国してナポリで講学し、リ 
      ヨン公会議員招かれて同地に赴く途中で病没しました』 
      「なんか、凄く真面目な人みたいだね。」 
      『そうですね。 
       同時代の人々の記録によるとトマスは非常に太った大柄な人物で、色黒 
      であり頭ははげ気味だったそうです。 
       所作の端々に育ちのよさが伺われ、非常に親しみやすい人柄であったよ 
      うです』 
      《なんか、ちょっとイメージが違ったのだ(;¬_¬)》 
      『トマスは、議論においても逆上したりすることなく常に冷静で、論争者 
      たちもその人柄にほれこむほどであったようです。 
       記憶力が卓抜で、いったん研究に没頭するとわれを忘れるほど集中して 
      いたそうです。 
       そしてひとたびトマスが話し始めるとその論理のわかりやすさと正確 
      さによって強い印象を与えていたそうです』 
      《トマスって、トマトみたいな名前だけどすごいのだヾ(@^▽^@)ノ》 
      『 そうですね。 
       トマス・アクィナスは、盛期スコラ学の代表的神学者であり、トマ 
      スが大成したスコラ学は長きに渡ってカトリック教会の公式神学と 
      なりました。 
       トマス・アクィナスの哲学は、理性と信仰の調和、自然と超自然 
      の統一を求め、普遍論争では、やや緩和された存在論の立場を取り 
      ました。 
       また、人間の現実生活を是認する一方で、神の国を目指し、中世 
      キリスト教の枠内でのヒューマニズムを樹立しました。 
       スコラ哲学の集大成者として、天使博士とも呼ばれているそうです』 
       それじゃ、アリデベルチ。 
        
        
       
                  
      ★★★              
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