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呟き尾形の哲学講座
第112回 中世哲学 スコラ哲学
 ドゥンズ・スコットゥス 個体の重視 1

 

 

 

 

 

 

 

登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人


★★★
「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」
 こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。
《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ(*⌒〜⌒*)/》
『こんにちわ。呟き尾形です』
「今回は、ドゥンズの何についてなの?」
『今回は、固体の重視についてです』
《堅いのジューシーなのか?(*≧m≦*)ププッ》
 固体の重視だよ、めぐたん。
 固体というのは、一人の人とか一つの生物のことを大切にする
ってことだね。
『そうですね。
 ドゥンズは、まず、アリストテレスやトマス・アクィナスと同
じように、あるものの個別的な存在から出発しました。
 ドゥンズは、それをこのもの性と呼びました』
《ふに、すのものはしっているけど、このものはしらないの
だ( ̄ε ̄;)》
『このもの性とは、それぞれの個物は、共通の本性と、あるもの
がそのものになる、固体化の原理から成り立っていると考えから
出てきた概念で、固体にこそ普遍があるという考え方です』
「唯名論とは対立するってことかな?」
『どちらかというとそうといえるでしょうね。
 ドゥンズは、神の似姿である人間についても、神が人間を創造
したのも、神がそれを欲したからに過ぎず、人間が生まれたこと
に何らかの必然性があったわけではないという主張しました』
「えっと、人間が神の似姿すらも、筆遠征というより、たまたま
そうだったということ?」
『そのとおりです。
 つまり、人間の現在の姿は、神の知性によってつくられたと
いうよりも、人間自身の自由な決断こそ、人間のベースであると
ドゥンズは考えたのです』
《ふに、なんか、自分で決めるってなんかいいのだ(*^.^*)》
 つまり、ドゥンズは、個人の自由意思は普遍的な合理性よりも
重要で、形相とか本質より、個人が重視されるってことだね。
 シニョール呟き尾形。
『そうですね。
 それを個体の重視といいます。
 続きは次回ということで』
 それじゃ、アルデベルチ。 


 
 
 

★★★

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