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呟き尾形の哲学講座 
第156回 近世哲学 パスカル 宗教家 パスカル 3

 

 

 

 

 

 

 

登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人


★★★★
「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」
 こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。
《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ(*⌒〜⌒*)/》
『こんにちわ。呟き尾形です』
「前回は、人間は考える葦であるについてだったよね」
『はい。
 弱い葦である人間は、無意味で無価値なのではなく、考える
葦であり、この考えるという行為こそが、宇宙に優越すること
ができるということだという意味を込めて、人間は考える葦で
あるという言葉をいいました』
「つまり、人間の尊厳は、考えることにあるということだね」
《ソンゲン?Σ(°°;) 
 損をする原因か?( ´△`)アァ- 》
 尊厳だよ、めぐたん。
 とうとくおごそかなことだよ。
『この尊厳によって、人間は宇宙を超越することができるとパ
スカルは考えました。
 なぜなら、宇宙は自己について何もしることは無いのに対し
て、人間は自分が死ぬことを知っているということが、宇宙よ
り優位性があるのだとパスカルは考えたのです』
「えっと、どういうこと?」
『宇宙の示す無限と虚無は、人間の存在を圧倒し、人間が考え
た合理性すら破壊するほどのものですが、人間は自らの存在の
小ささと死を見つめる分、思考し、その価値を見いだせるとパ
スカルは考えたわけです。
 つまり、パスカルは自分の死をみつめ、宗教的に思考する選
択をしたといえるでしょう』
「そういえば、パスカルって39歳で亡くなっているんだった
よね」
『はい。
 パスカルは若くして亡くなっており、パスカルの最後の言葉は、
神が私を捨てたまわぬように、だったそうです。
そんなパスカルの晩年は、「宗教を前提としない人間学の立場か
ら、如何に信仰の必要性と正当性を示唆するか」という事に没頭
していたといわれています』
 それじゃ、アルデベルチ。


 
★★★


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