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呟き尾形の哲学講座 
第155回 近世哲学 パスカル 宗教家 パスカル 2

 

 

 

 

 

 

 

登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人


★★★
「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」
 こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。
《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ(*⌒〜⌒*)/》
『こんにちわ。呟き尾形です』
「前回は、人間は考える葦であるについてだったよね」
『今回も、宗教家としてのパスカルについてお話したいと思
います』
《シューマイカ?(lll ?_?)
 パスカルはシューマイづくりのプロなのか?っ*゜∀゜)φ》
 宗教家だよ、めぐたん。
 教義を修得、修行をつむなどして、布教活動や宗教活動な
どを務める人だね。
『パスカルはパンセのなかで、この無限なる宇宙の永遠の沈
黙は、私に恐怖をおこさせるとのべています』
「どういうこと?」
『これは、宇宙という存在は、時間的にも空間的にも無限で
あることから、有限な人間という存在は、宇宙について考え
た途端、人間はその無限性に圧倒されてしまうということで
す』
《すごすぎて分からないってことか?(@◇@;) ウ・・・》
『そうですね。
 スケールが違うということですね。
 ただ、宇宙それ自体には、何の目的もありません。
 ですから、その点では宇宙の完全な虚無だといえるでしょう』
「完全な虚無ってなんだかすごいね」
 そんな虚無を目の前にしたら、自分のちっぽけさをおもいしら
されやうね。
 シニョール呟き尾形。
『そうですね。
 この虚無も人間の嗜好を跳ね返し、人間のちっぽけさを思い知
らされてしまう。
 人間とは、無限と虚無の間に宙づりにされて不安に震える卑小
な存在と圧倒されてしまうとパスカルは考えました』
《そう考えると、人間ってものすごく弱い存在に思えるの
だ(;w;)》
『はい。
 これをパスカルは、人間は一葦の弱い葦にすぎないと表現
したのです』
「じゃぁ、人間の意味とか価値はないって考えたの?」
『いいえ。
 人間は葦のように弱い存在ですが、考えることができます。
 この考えると言う行為こそが、宇宙という大きな存在を越
えることができるのだとパスカルは考えたのです』
 それじゃ、アルデベルチ。
★★★


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