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呟き尾形の哲学講座 
第154回 近世哲学 パスカル 宗教家 パスカル 1

 

 

 

 

 

 

 

登場人物紹介
『呟き尾形』:講師・・・のはず
クニークルス:奇妙な物言うウサギ。生徒のはず
「ムーシコス」:音楽の好きな少年。生徒。
《めぐたん》:魔女ッ娘。生徒
【フォルス・テッセラ】:オチこぼれ占い師
※各台詞は、名前を囲んでいる括弧の人


★★★★
「こんにちわ。呟き尾形の哲学講座の生徒のムーシコスです」
 こんにちわ。同じく、生徒のはず・・・のクニークルスだよ。
《こんにちわ。ゲストのめぐたんなのだ(*⌒〜⌒*)/》
『こんにちわ。呟き尾形です』
「前回は、人間は考える葦であるについてだったよね」
『今回は、宗教家としてのパスカルについてお話したいと思
います』
【シューマイカ? パスカルはシューマイづくりのプロなの
か?】
 宗教家だよ、めぐたん。
 教義を修得、修行をつむなどして、布教活動や宗教活動な
どを務める人だね】
「え? パスカルって哲学者じゃないの?」
『哲学者というのは、哲学だけの専門家とはかぎりません。
これは、現代に近づけば近づくほどそうした色合いが強く
なります。
 実際、哲学講座で紹介したマキャベリは政治思想家で外交
官で、哲学者とも言われています。もちろん、マキャベリを
哲学者と扱われない場合もあります』
《よーするに、どーゆーことなのだ?》
 よーするに、哲学者というのは、明確に定義づけられている
わけじゃないってことだね。シニョール呟き尾形。
『そうですね。
 それでは、本題にもどりましょう。
 パスカルは哲学者であると同時に、宗教家でもありました。
とくに、パスカルは、熱心な宗教者だった事が知られていま
す。
 パスカルが31歳の時には、私は神と出会ったという発言
をしていたそうです』
「それで、パスカルはどうしたの?」
『パスカルは、この時に回心し、不信心者を改心させるため
に、キリスト教弁証論の執筆を思いたちました』
《ふに、パスカルはカイシンして、カイシンさせたのか?》
 パスカルの回心は神に背いている自らの罪を認め、神に立
ち返る個人的な信仰体験のことを指して、不信心者の改心は
心を入れ替えるという意味だね。
 めぐたん。
「どう違うの?」
『たしかに、パスカルは』
 パスカルは、最終的には、不信心者が回心することを最終
目的にしますが、その前に心を入れ替えさせたかったのでしょ
うね。
 ただ、パスカルの短い人生は未完の書物となってしまいま
した。
 そうした、パスカルがのこした多数の覚書を編集構成して、
パンセが刊行されたたのです』
 それじゃ、アルデベルチ。


 
★★★


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